2024年 03月 25日
小川未明文学館「童話創作講座」のお知らせ📚
小川未明といえば、「野ばら」や「赤い蝋燭と人魚」を読んだことのある方は多いのではないでしょうか。
日本児童文学の父とも呼ばれている作家、小川未明は、新潟県上越市の出身です。
小川未明文学館では、数年ぶりに「童話創作講座」が開講されます。
牧野節子が講師を担当させていただきます。
<上越市HPより>
小川未明文学館では、「童話創作講座」(全3回)を行います。
童話の書き方を学ぶ、初心者向けの講座です。
高校生以下は参加費が無料です。
日時・内容
- 第1回:5月26日(日曜日) 午後2時から4時まで 「童話の基礎と基本的な書き方」
- 第2回:6月23日(日曜日) 午後2時から4時まで 「創作技術の高め方・作品提出」
- 第3回:7月28日(日曜日) 午後2時から4時まで 「合評と講評・まとめ」
会場
高田図書館 第1会議室
講師
詳細は こちら をご覧くださいませね。
童話創作に興味がおありのあなた、どうぞご参加くださいませ。
お待ちしております(^-^)/📘📖📚
2024年 03月 23日
芥川龍之介「機関車を見ながら」
本日は芥川龍之介「機関車を見ながら」を朗読しております。
芥川が自死をしたのは1927(昭和2)年7月。
「機関車を見ながら」は、同年9月発行の『サンデー毎日』秋季特別号に掲載されました。
死の数日前に執筆したとされています。
機関車になぞらえた人生が語られ、作中、ムッソリニ、マクベス、小春治兵衛などの名も出てきます。
小春治兵衛は近松の「心中天の網島」の主人公。芥川は、「悲劇」と「喜劇」についても言及しています。
私は、ラスト部分の「喜劇的機関車」が歌う「タカポコ高崎タカポコ高崎」というところがとても好きで、幾度もくちずさんでしまいます。
小林賢太郎さんの「トツカク、トツカク」(戸塚区)をついついくちずさんでしまうように~(*’▽’)
芥川の作品はほかに、「仙人」「軽井沢で」「蛙」「カルメン」「ピアノ」「鬼ごっこ」
「しるこ」「猿蟹合戦」「微笑」「南瓜」「詩集」「かちかち山」「夢」「蜘蛛の糸」「女」
も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
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よろしかったらどうぞおつきあいくださいませ(^-^)/🎵
2024年 03月 22日
中原中也「酒場にて」
本日は中原中也「酒場にて」を朗読しております。
🍺🍷🍹🍸🥃🍶
「今晩あゝして元気に語り合つてゐる人々も、実は、元気ではないのです」で始まるこの一編。
酒場に集う人たちそれぞれの、表向きとはまた別の、隠されている人生が、うっすらと透けて見えるような気がします。
私の父は、お酒の好きな人でした。
晩年、からだをこわし、医者に止められても、家族に隠れて飲んでいました。
といっても父と母で商店を営んでいましたので、家で飲むのはむずかしい。
店が休みの日に、「絵画展に行く」といって外に出ます。
実際、父は絵が好きでした。
父の弟は画家になりました。父もほんとうは、そうなりたかったのかもしれません。
自分でも、ユトリロの模写などをよく描いていました。ユトリロも大酒のみです(^^;
「絵画展に行く」これは本当です。行くたびに買ってくるカタログが、家にわんさかありました。で、その帰りに、酒場に寄ってきちゃうんですね。
はじめは一杯のつもりなのでしようが、そのうちどんどん杯を重ね…うちに帰ってきたときにはすっかりアルコールのかおりに包まれているのですから、バレないわけがありません笑
お酒そのものが好きだったのか、それとも、なにかを忘れるために飲んでいたのか…父は寡黙な人でしたが、若い頃によく観ていた好きな映画🎥のことになると饒舌で、いろいろ話をしてくれたことをおぼえています。お酒🥃についても、一度ちゃんと聞いて、話をしてもらえたらよかったなあ…と、いまになって思います。
中原中也の作品はほかに、「夜汽車の食堂」「星とピエロ」「七銭でバットを買って」「サーカス」「都会の夏の夜」「曇った秋」「雨の日」「別離」「初夏」「夏の夜の博覧会は、かなしからずや」
も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです♪
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2024年 03月 16日
「All of Me」を歌ってみました♪
今晩は「All of Me」を歌ってみました。
また、同じタイトルで書いた短編「All of Me」をはじめとして、銀座で弾き語りのバイトをしているミホちゃんが登場する連作の数編を、
「🍸銀座のミホちゃんシリーズ」として、
再生リスト にまとめてみました🎹
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです(^^♪
楽曲はこのほか、
「It's a Sin to Tell a Lie(嘘は罪)」(ライヴヴァージョン🎙)
「Georgia on My Mind(我が心のジョージア)」(ライヴヴァージョン🎙)
「Dream」🐏
「Summertime」🌻
「サンタが街にやってくる Santa Claus is coming to town」🎅
「Smile」😊
なども歌っております。
お好きな曲などございましたら、お聴きくださいましたら嬉しいです(^^♪
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2024年 03月 15日
梶井基次郎「桜の樹の下には」
本日は梶井基次郎「桜の樹の下には」を朗読しております。
31歳で肺結核で夭折した梶井基次郎(1901(明治34)年~1932(昭和7)年)。
「桜の樹の下には」は、1929年に季刊同人誌「詩と詩論」に掲載、1931年に作品集『檸檬』に収載されました。
同人誌掲載時に書かれていた、次の最終部分は、『檸檬』収載時には削られています。
死の前年、梶井はどんな思いで、この部分をカットしたのでしょうか…。
―それにしても、俺が毎晩家へ帰つてゆくとき、暗のなかへ思ひ浮んで来る、剃刀の刃が、空を翔ぶ蝮のやうに、俺の頸動脈へかみついてくるのは何時だらう。これは洒落ではないのだが、その刃には、
Ever Ready (さあ、何時なりと)
と書いてあるのさ。
私は子どもの頃、小児結核にかかっていました。小1でそのことがわかり、ストレプトマイシンの投与などにより、幸いなことに小学4年生のとき完治しました。
片肺の何分の一かは石灰化していて、いまもレントゲンを撮るとそのあとが写ります。
病にかかっていたときは毎日、夕方になると熱が出て、夜になると天井がくるくる回っていたので、子ども心にもどこかで、死というものを意識していたように思います。
その頃、桜の花は、あまり好きではありませんでした。どうしてそうなのかは、わからなかったのですが……。
すっかり元気になってから、十代の終わり頃、初めてこの作品を読んだとき、「ああ!」と思わず声をあげ、心をもっていかれたのをおぼえています。
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