マシュー・ボーン『白鳥の湖』

マシュー・ボーン『白鳥の湖』_b0109481_0252310.jpg(日)に、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』にいってきました。青山劇場。

主役二人はダブル・キャストで、キャストは当日発表です。
白鳥/ストレンジャー役は、4年前の…ああ、もう4年前なんだ、時のたつのはなんて早いことでしょう…その4年前の『シザーハンズ』のエドワード役でも見たリチャード・ウィンザーさん! 
そして王子役は、ドミニク・ノースさん。
ちようど、このポスターのお二人でした。

クラシック・バレエでは女性が踊るオデット(白鳥)/オディール(黒鳥)役を、ザ・スワン/ザ・ストレンジャー役として、男性ダンサーが踊り、伝説となったこの舞台。
アダム・クーパーがザ・スワンを演じた舞台はDVDになっているので、手に入れて何度も観ていますが、ナマを観たのは初めてです。ううう、やっぱりLIVEはよいです!

プロローグ。
白く大きなベッドでうなされている王子。
彼は少年の頃から夜な夜な、白鳥の夢を見ています。

第1幕。
女王である母の愛に飢え、孤独を感じている王子に、ある日、はすっぱなガールフレンドができますが、女王は彼女をお気にめさず、大反対。
いかがわしいクラブ「Swank Bar」(SwanとSwankのひっかけ)でやけ酒を飲む王子は、けんかに巻き込まれ、身ぐるみはがされ店からつまみ出されたところを、パパラッチに激写されてしまいます。

マシュー・ボーン『白鳥の湖』_b0109481_0255123.jpg第2幕。
絶望感を抱き、夜の公園をさまよい、自ら命を絶とうとした王子の前に、一羽の白鳥が!
それは、夢に出てきた、あの白鳥なのでした。
次々とあらわれる白鳥たちを率いて舞うザ・スワンの、美しく力強い姿に魅せられた王子は、生きる力をとりもどします。
(ザ・スワンと王子のパ・ド・ドゥに、うっとり~)

第3幕は、宮廷舞踏会。華やかな男女たちが舞う、きらびやかなパーティー。
と、そこに少し遅れて、バルコニーから颯爽と登場した、ひとりの男、ザ・ストレンジャー。なんと彼は、あの白鳥にそっくりではありませんか!
(このシーンのリチャードさん、細身のレザーパンツで、ひときわ、かっこいいです!)
王子は動揺します。

魅惑的なストレンジャーは、あたりの女性たちを次々と虜にしていくばかりか、ついには女王までもが、彼に心を奪われてしまいます。
錯乱した王子は、銃を持ちだします。そして、混乱のなか、銃弾に倒れたのは……。

第4幕の「王子の寝室」では、プロローグと同じく、白く大きなベッドが登場。
そして、そこで起きる出来事は...衝撃的であり、残酷であり、しかし美しく、そして、せつない...ラストは、泣かずにはいられませんでした。

客席はもちろんスタンディング・オベーション。拍手がいつまでも鳴りやみませんでした。

ああ、もう少しチケット代がお手ごろでしたら、何度でもいきたいです!
でも1回で、よしもと3回分(笑)(A^^;
お財布にはイタイですけれど、ハートにはたっぷり栄養をいただけた、ほんとうにすばらしい舞台でした!
今月は、その分、ケーキをセーブしましょう(笑)(^-^)/
by makisetsu | 2010-06-18 00:27 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)