2012年 10月 20日
『推理作家ポー 最期の5日間』
その日はちょうど、中央公論新社の「谷﨑潤一郎賞」(今年度は高橋源一郎氏の『さよならクリストファー・ロビン』)と「中央公論文芸賞」(今年度は東野圭吾氏の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』)の、パレスホテル東京での贈呈式と祝賀会の日でした。
数週間前に会のお知らせをいただいたとき、
「わー、東野圭吾さんのお姿をナマで拝見したーい!」と早速出席のはがきを出しました。(高橋源一郎氏のお顔は、以前講演にうかがって拝見したことがあるのです)
それに、この春読んだ『ナミヤ雑貨店の奇蹟』はすごく好きな本でもあるので(それぞれの章ごとの人物が時空を超えて巧みにからみあい、泣きどころの描き方も絶妙な感動本!)持参して、あわよくばサインなどいただけないかなあと…。
じつは前に、やはり中公のパーティで、浅田次郎さんにサインをいただいたことがあるのです。ほんとにミーハー(^o^)
てな感じで意気込んでいたのですが…しかし、きのうは朝から熱を出しダウン(--;)
先月からのツカレが一気に出たのかも(?) で、無理をするのはやめようと、出席はザンネンながら断念し、うちでゆっくり過ごしました。
一日たっぷり休んだので、今朝は熱もさがり、すっきりした気分。
今日の午後は三茶教室。元気に行けそうです。
さて、ミステリの祖といえばエドガー・アラン・ポー。
先週観てきました。『推理作家ポー 最期の5日間』
…それは、160年以上も前のこと。
40歳の若さで亡くなってしまったポー。
ちょうどいまの季節、秋10月。
アメリカ、ボルティモアの街なかで倒れているのを発見された彼は、病院に運ばれましたが、数日後、息をひきとります。
ポーが最後につぶやいていた謎の言葉、「レイノルズ」…。
不可解な彼の死の謎に、新たな切り口でせまったのがこの映画です。
19世紀半ば。メリーランド州ボルティモアで起きた残忍な殺人事件。
その手口は、ポーの小説「モルグ街の殺人」にそっくりでした。
事件の参考人として警察に連行されたポー(ジョン・キューザック)は、刑事フィールズ(ルーク・エヴァンス)に頼まれ、捜査に協力することになります。
第2の事件は、ポーの「落とし穴と振り子」の模倣。
大仕掛けの巨大な振り子の刃で、被害者の体は…ううう(--;)
その事件現場で、ポーは仮面を目にします。
それは、犯人の予告。次は、小説「赤き死の仮面」の模倣をするという……。
そしてポーの恋人であるエミリー(アリス・イヴ)は、仮面舞踏会のさなかに誘拐されてしまうのでした。
ああ、エミリーの運命やいかに!(弁士口調で・笑)
はたして殺人鬼の正体は…?!
ところで、ポー役のジョン・キューザックは―(前々から思っていたことですが)
今回、ポー・メイクのためか(?)いっそう、ニコラス・ケイジに似ているような気が…。
刑事役のルーク・エヴァンスは、リチャード・カーペンター(カレンのお兄さんね)の若い頃に似ているような気が…♪
…と、よけいなことを考えながら見ていたのは、エグイ場面で卒倒しないためです(笑)
スクリーンに映る血が、肉が、舌が、心臓が~…あああ、さすがR15指定(A^^;
主役のボーは、こちらが勝手に描いていたイメージとは少し違って、
意外と性格が凡庸に見えたりもしたのですが…
でも、仮面舞踏会のシーンと、ラスト20分はすてきでした(*^_^*)
恋人エミリー役のアリス・イヴは、とてもきれいだったなあ☆
そのエミリーの父親役は、『ハリポタ』シリーズのマッド-アイ・ムーディでおなじみ、ブレンダン・グリーソン。
ポーが寄稿している新聞の編集長役で出ているのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョシャミー・ギブス役のケヴィン・マクナリー。
このおふたりの渋みが光っていました。よっ、いぶし銀!(^-^)/