2017年 10月 17日
「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展
「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展。先週末、宇都宮美術館にいってきました。
昨年2016年の春から、伊丹、福島、下関、四日市、と巡回していて、東京(八王子)には来年2018年夏にくるとのことですが、待ちきれなくて(A^^;
宇都宮駅からバスで25分ほど。みどりにかこまれた、閑静なたたずまいの美術館に入ると、おっ! うろんな客がいるではありませんか。
絵本『うろんな客』。拙著『子や孫に贈る童話100』(青弓社)のなかでも取り上げています。好きなキャラクターです。
チケットを買い展示室に向かう廊下を歩いていくと、あっ、ここにも奴が! 庭を眺めているのかしらん。チューブ絵具のオブジェ?
さて広い展示室には、ゴーリーの原画、書籍、資料などが約350点。
ゴーリーは、自身が文・絵を描いた主著のほかにも、他著の挿絵や装丁、そして大好きで通い詰めていたバレエ公演の宣伝物や商品デザイン、また演劇のセットや衣装デザインなど、多岐に渡る仕事をしています。
この美術展で私が特に印象にのこったのは、『金メッキのこうもり』の原画、『ジャンプリーズ』『輝ける鼻のどんぐ』(エドワード・リア原作)の原画、ニューヨーク・シティ・バレエのポスター(バレエシューズを着けたあしの絵と文字でシンプルに構成されていて、おしゃれ!)そして舞台劇『ドラキュラ』の、こうもりのぬいぐるみ(かわゆ!)ゴーリーはその『ドラキュラ』でトニー賞の衣装デザイン賞を受賞しています。
ところで若き日のティム・バートンはゴーリーに影響を受けているんですね。また、ゴーリーは、サイレント映画に影響を受けたとも言われています。彼はバスター・キートンを好きだったんですね。そういうつながりって、なんか嬉しいなあ。
「どういうわけか、人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから」エドワード・ゴーリー
不穏とユーモア。不幸と絶望。ライムとアナグラム。愛する猫たち。…幾つ言葉を並べても、ゴーリーの秘密は暴けそうにないので、ひとつひとつの作品を、いま自分がもっているものをフル稼働して、見たまま感じたまま受けとめればよいよねと、そんなふうに思いながら、ゴーリーの世界をゆったりのんびり味わった、楽しい数時間でした。
おや、出口のところにも奴が!
ばいばい
またね(^-^)/
さて宇都宮といえば…
駅前に餃子像~。
いざ、みんみんに。
焼餃子水餃子揚餃子
もう一軒いきたかったのですが、
おなかいっぱいに(~_~;)
でもスイーツは別腹(^o^)
ケーキまつりじゃ~(笑)
「めろんちゃん」シリーズ(岩崎書店)というのを3巻出していただいて、
1巻目は『めろんちゃんのマジックギョーザ』
2巻目は『めろんちゃんのメルヘンケーキ』
好きなものは変わりませんね(笑)
写真は台湾版です(^-^)/