2017年 03月 29日 ( 1 )

 

『ラ・ラ・ランド』

先々週観てきました。デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』。

若いのに、古めかしい考え方を持っている、生き方が不器用っぽい二人…売れない女優とジャズピアニストの恋を描いたミュージカル映画。どストレートなストーリーでした。

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偶然の出会いを重ねたあと、丘の上でミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)が踊る、これぞ恋の始まり、というシーンの、なんと美しいこと!

そんなふうにすてきなシーンはたくさんありましたが、私がいちばん胸を打たれたのは、オーディションでミアが、おばの思い出に自分の思いを重ねて歌うシーンでした。聴きながら私も、好きだったおばのことを、そしておじのことを思い出してしまったからかもしれません。

(前略)

♪私は忘れない あの情熱の炎

どうか乾杯を 夢追い人に 

たとえ愚かに見えても

 どうか乾杯を 心の痛みに

(中略)

♪おばは私に教えた 少しの狂気が新しい色を見せると

 明日は誰にもわからない だから夢追い人が必要と

(中略)

♪そして乾杯を 夢見る愚か者に

 イカれてると見えても

 どうか乾杯を 破れた心に

(後略)

ところでこの映画では同監督の『セッション』の鬼教師役のJ・K・シモンズも、出番こそ少ないものの印象的な役で出演しています。その『セッション』もでしたが、チャゼル監督の映画は、ラストシーンがほんとうにいいなあ、と思います。

『ラ・ラ・ランド』は終盤、二人の再会のシーンにかぶせて、ミアとセブの、いまとは違ったもうひとつの道を見せてくれます。誰でも、あるのではないでしょうか。過去をふりかえって、こう思うことが。あのとき、もし別の選択をしていたら…。あのとき、ちょっとなにかが違っていたら…。さて『ラ・ラ・ランド』の最後は……?

往年の数数のミュージカルや映画へのオマージュにあふれた『ラ・ラ・ランド』。

ストレートすぎるストーリーにちょっと物足りなさは感じるものの、恋のせつなさと夢の力と音楽の輝きを、素直に楽しむのがよい映画かと。ミアとセブのダンスがそんなにうまくないのも、なんだか親しみやすくてよかったです(^-^)/


by makisetsu | 2017-03-29 05:50 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)