カテゴリ:映画・舞台の感想など( 107 )

 

『エノケソ一代記』&『君の名は。』&『インフェルノ』

b0109481_5381681.jpg先週は『エノケソ一代記』にいってきました。作・演出 三谷幸喜氏。世田谷パブリックシアター。

喜劇王エノケン、榎本健一に憧れている男、田所(市川猿之助さん)は、「エノケソ一座」(『えのけそ』です・笑)を率いて、全国各地を巡業していました。

つまりニセモノなのですが、時は昭和三十年代、いまみたいにネットどころか、まだテレビもそんなには普及していなかった時代、気づく人はまずいません。

ばれたときは、「『ん』じゃなくて『そ』と書いてあるだろう」と開き直り(笑)、いよいよやばくなったらトンズラ、といった具合。

エノケンに心酔している田所は、その芸だけでなく、エノケンの人生の悲しみや苦しみ(息子の死、病気による手術など)も共有しようとします。それはもう、ほとんど狂気……。

そんな田所を支えているのは、浅野和之さん演じる、座付作家の蟇田一夫(ひきたかずお。菊田一夫じゃありません・笑)、奥さんの希代子(吉田羊さん)、ただひとりの座員、熊吉(春海四方さん)です。

ある年、博多のクラブで興行しているエノケソ一座。
するとそこに、本物のエノケンの最大のライバルである喜劇人古川ロッパ(三谷幸喜さん)がたまたま巡業地に居合わせ、なんと陣中見舞いにやってきたではありませんか。
さあどうする? エノケソ!
そして同じ頃、本物のエノケンをおそった運命とは……!

うわあ~! すばらしかったです! 猿之助さんのエノケソ!
エノケンが好きで好きで好きでたまらない……体ごと、心ごと、エノケンに魅入られてしまった男、田所。その男の魂の熱さが、凄みをもって伝わってくる舞台でした。
エノケソが『月光値千金』を歌うシーン、すてきだったなあ!
三谷さんの古川口ッパもすごくおもしろかったです!

Emiさん、今回もよいお席をとってくださって、ほんとうにどうもありがとうございました! 感謝です!


さて前回、水谷豊さんのLiveのことにちょっとふれましたが、それと同じように、行ったのにアップしていない舞台や映画や美術展、かなりあります(A^^;

先月観た映画から2本。

『君の名は。』。入れ替わりとタイムスリップの合わせ技! あと『黄泉がえり』も思い出しました。
電車のドアや家の引き戸の開け閉めが印象的。
ところで昨年のスヌーピーの映画のルーシー役のときも感心したのですが、この映画の四葉(主人公の妹)役も、谷花音ちゃん、すっごくうまいなあ! と思いました。

『インフェルノ』は、『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』と同じくロン・ハワード監督。
天使と悪魔』から 7年目。
トム・ハンクスはたくさんの映画に出ているので、私はたぶんそのうちの三分の一ぐらいしか観ていないと思いますが、このロバート・ラングドン役はとても好きです。知的でかっこいいから(笑)。

ちなみにトム・ハンクスの他の好きな映画についてはこちらにちょこっと。
あと一昨年でしたか、『ウォルト・ディズニーの約束』でのディズニー役も好きでした。あの年、『アナ雪』とほぼ同時期にやっていてどちらも観にいきましたが、客席の混み方にかなりの差がありましたっけ。

さてその知的でかっこいいラングドン教授ですが、今回はピンチの連続。のっけから記憶喪失だし、罠にはまりまくりだし、ハラハラドキドキしっぱなし。ストーリーはこちら
スピーディな展開が、とても楽しめた映画でした(^-^)/

今週は「モジャモジャルジャルデビューライブ」にいってきました♪♪♪♪♪
それについてはまた(^-^)/

by makisetsu | 2016-12-22 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』

b0109481_4572921.jpg『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』。
ロン・ハワード監督。10月のはじめに観てきました。角川シネマ有楽町。娘と。
Kさん、チケットどうもありがとうございました! 感謝です!

STORYはこちら
66年の武道館の映像もありますし、ポールとリンゴの新たなインタビューがかなり入っているのが嬉しかったです(*^_^*)

4人がすばらしくチャーミングなのはもちろんですが、いまさらながらマネージャーのブライアン・エプスタインのかっこよさにうっとり! ハンサムで品のある人だったなあ…67年に彼が亡くなってしまった後グループはぎくしゃく、やがて解散へ…。優れたまとめ役というのは、その人が優れていればいるほど、失ったあとのグループのバランスは、くずれてしまうものなのでしょう。

リチャード・レスター監督やリチャード・カーティス監督など、多くの人のインタビューが収録されていますが、少女の頃「エド・サリヴァン・ショー」で4人をみて夢中になったと熱く語るウーピー・ゴールドバーグの言葉に、おおいに共感しました!
「好きなかっこうをして、好きなように生きていい。そういう考えをビートルズに教わったの」

b0109481_51333.jpgエルヴィス・コステロがいっていた、この言葉にも。
「ビートルズのライヴは、驚くほど音が合っている」

ウーピー・ゴールドバーグの、お母さんとの話もすてきでした。
「ビートルズのコンサートにいきたい」とウーピー。
「お金がないわ」とお母さん。ウーピーはあきらめます。
でもある日、「出かけるわよ」とお母さん。
「え、どこに?」「いいからついてらっしゃい」
そして着いたところはシェイ・スタジアム。
「…でも、どうして?」
お母さんはひらり、と見せてくれたのでした。ビートルズのチケットを!

b0109481_565888.jpgシェイ・スタジアムのLive映像のおまけつきの『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』。

もう一度みたくて、一週間後にまた観にいきました(^0^)

もしかして、
『サイコーのあいつとロックレボリューション』の暁(と光)もきっと、
このドキュメンタリーを、どこかの映画館で観たかもしれないなあ……。そんなことを思いつつ「エイト・デイズ・ア・ウィーク」をくちずさみ、昨年ポールが宿泊していたホテルの前の道を、歩きながら帰ってきました(^-^)/

by makisetsu | 2016-10-30 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『FAKE』

b0109481_2243471.jpg今年ももう半分がすぎてしまいました。
いえまだ半分もあるじゃないですか。
同じ状態でもとらえ方によって、モノゴトはぜんぜんちがってきます。

先週観てきました。『FAKE』。森達也監督。渋谷ユーロスペース。

あのゴーストライター騒動後、バラエティ番組にひっぱりだこの新垣隆氏。芸人さんにいじられるときの、氏の不器用っぽい(?)リアクションてチャーミングだわん、と私は思っていますが…。

『FAKE』は、そんな新垣氏とは対照的に、騒動後、奥さんといっしょにひっそりと暮らしている佐村河内守氏の日々を撮影したドキュメンタリー。

ウソってなに…? ホントウってなに…?

ウタガウってなに…? シンジルってなに…?

ひとつのデキゴトでも、見方によってぜんぜんちがうものになります。
なにがウソでなにがホントウか、デキゴトを起こした当事者たちにもホントウはわかっていないのでは?…映画を観ながらそんなことを考えてしまいました。
「FAKE」ってタイトルがいいなあ。みーんなFAKEなんだぜ、このドキュメンタリー自体もね、なんてことを思わせてくれる、すごくおもしろくて、すごくモヤモヤした映画でした。

印象的なシーンは幾つもあります。
佐村河内氏に出演のオファーに来る、テレビ局のスタッフの人達。
断ったその番組に新垣氏が出演していて…それをテレビで見る佐村河内氏と奥さん…。
取材にきた海外メディアの人の容赦ない突っ込んだ質問に、押し黙ってしまう佐村河内氏。
佐村河内氏のご両親の思い。
終盤、あるものを創りあげた佐村河内氏がポツリと言う「こんなん」ということば。

そういったシーンに比べるとなんてことないところかもしれませんが、私がいちばん好きだったのは、こんな場面でした。
奥さんがハンバーグを焼きます。目玉焼きも添えて食卓に。
奥さんが食べ始めても佐村河内氏は食べようとせず、コップに注いだなにかをごくごくと飲んでいます。どうして食べないのかと森監督が訊ねると、豆乳を飲んでいるからだと。
けっこう大きめの豆乳のパックが卓上にあって、それを全部飲みきってからごはんを食べるのだと。でも豆乳でけっこうおなかがふくれてしまうという佐村河内氏。
だったら別にパックを飲みきらなくてもいいと思うのですが(笑)
「豆乳が好きだから」と無邪気な感じで言っている氏が、なんだかかわいらしかったです。

森監督の著書『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』(集英社新書・2007年発行)に、こんな文があります。
―映像の編集は新たな事実の創出に等しい。もちろんドキュメンタリーだって例外じゃないし、文章だって同様だ。さらに荒業もある。省略だけではなく、時系列の入れ替えだ。十五分前の「だから」に今この瞬間の「僕はそう思う」を繋げることも、映像の場合は可能だ。ならばこの時点でやりたい放題、もはや思いのままだ。そもそも、取材や撮影は現実に大きなバイアスを与える。記録された映像や文章は、カメラや取材者が介在することで、大きな影響を受けた事実なのだ。―

『FAKE』。
めっちゃおもしろくて、めっちゃモヤモヤした映画でした(^-^)/

by makisetsu | 2016-07-02 22:29 | 映画・舞台の感想など | Comments(2)  

『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』

b0109481_3511599.jpg3月のはじめに、2回いってきました。

稲垣吾郎さんの『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』。
作・演出 鈴木聡氏。
音楽 佐山雅弘氏。
パルコ劇場。

Emiさん、いつもいいお席をゲットしてくださって感謝です! ほんとうにどうもありがとうございます! 

ミュージカル・コメディ「恋と音楽」シリーズの第3弾。今回がファイナルでした。
(一部ネタバレっぽいところもありますので、ご注意ください)

第1弾は、2012年12月のこちらです。

b0109481_3555661.jpg第2弾『恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー』(演出・鈴木聡氏 2014年6月)ももちろん観ていますが、その頃ちょっとバタバタしていてアップしていませんでした。

そういえば同じ頃、香取さんの『オーシャンズ11』も観ています。

記録のつもりで書いているブログですが、観たのにアップしていない舞台やコンサートや映画や美術展、かなりあります(A^^;そのうちにと思っているうちどんどん年月が~、どんどん記憶が~(笑)…『オーシャンズ11』では芋洗坂係長さん、存在感あったなあ!

「恋と音楽」シリーズ。
第1弾のときは、「吾郎ちゃんがミュージカル? だいじょうぶ?」と少々心配だったのも確か。
しかし稲垣吾郎さんは、これ以外の作品でも、「冷酷非道な藩主? キャラ違くね?」
楽聖ベート―ヴェン? チョーむずくね?」というこちらの不安を見事払拭してくれるばかりか、それ以上の結果をしっかりと見せてくれる役者さんなのでありました。
「恋と音楽」も、今回のファイナルではもう、余裕すら感じるほどでした。

b0109481_359339.jpg『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』

(フライヤーより)
舞台は、とある地方都市の歴史ある劇場「グッドタイムシアター」。
ミュージカル界の大スター、北沢修司(吾郎さん)の主演舞台『歌うハムレット』の全国ツアー大千穐楽の幕が開こうとしている。
特別楽屋で準備中の修司とW主演の峰麗子(真飛聖さん)は、犬猿の仲を装いながら、実は熱烈な恋に落ちていた。周囲に見つからないよう愛を確かめ合っているいる時、劇場スタッフの佐野哲平(福本伸一さん)が舞台監督からの伝言を持ってくる。慌てた二人は、以前この劇場のシンボルだったという大きな置時計を落としてしまった。
すると壊れていたはずの時計が突然動き出し、哲平は「これは奇跡だ」と大喜び。
安堵して準備に戻った修司の前に謎の男性(小倉久寛さん)が、そして麗子の前に謎の女性(北村岳子さん)が現れて……。

b0109481_3573590.jpgこの謎の二人、じつは修司と麗子の30年後の姿なのです。なんでこんなに姿が違うんだ! と突っ込む修司(吾郎さん)に、時空がゆがんだからじゃないかなあと答える小倉さん(笑) そのあと繰り広げられるドタバタが、とても楽しいコメディです。

♪劇場へようこそ ほんとうの人生
ステージで あなたのかわりに
強く生きてみせるよ

楽しいだけでなく、人生の苦さや、つまずきや、あやまちについても描かれています。そして観終わったあとは、幸せ感いっぱいになるMUSICALでした。

お芝居の後、舞台下手袖から吾郎さんが登場し、客席に語りかけてくれたのも嬉しいことでした。(2日分のうちの、ほんの一部を書きます。(A)は私の観た1日目、(B)は2日目のときのものです。文言は正確ではないかもしれませんがご寛容ください)

b0109481_44652.jpg(B)「皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか」
観客の方たち大拍手!
「拍手をほしがる、欲張りなゴロチでした(笑)」

(A)「(芝居の内容にからめて)30年後、太ってたらどうしよう(笑)」
まあ、それはともかく、という感じで
「30年後もこんなふうに、笑顔でいられることがたいせつですね…」
観客大拍手! 吾郎さんがその言葉に例の騒動のことを含ませていたのかどうかはわかりませんが、客席のほとんどの方たちがそのことを思い、おひとりおひとり、さまざまな思いを込めて拍手をなさっていたのではないでしょうか。
(B)のときも、「皆さんも笑顔で」という言葉を発していた吾郎さん。
♪えっがおだぁ~きぃしめ~…12日「“明日へ”コンサート」の「オリジナル スマイル」、よかったなあ。

b0109481_485925.jpg(A)「僕もそろそろパートナー見つけようかな」
客席に、わりとそれを祝福するような空気が流れます。
「あれ? 『えーっ?!』って言ってくれないの? そうか僕もうアイドルじゃないのか。アイドルはSexy Zoneか」
客席に笑いの渦が起こります(^o^)
そして最後は、
「外は寒いので、皆さん気をつけてお帰りください」と観客をあたたかくねぎらう吾郎さんでした。

♪劇場へようこそ 想像の宇宙へ
未来過去 自由自在に
魔法の杖はイマジネーション
音と光テンプテーション

ひとときの魔法の世界を楽しみ、私たちはまた、自分のほんとうの世界にもどっていきます。私はたこ焼き屋さん「銀だこ」で、お得な「だんらんパック」を買って帰りました(笑) (^-^)/

by makisetsu | 2016-03-23 05:05 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

b0109481_4205950.jpg試写会にいってきました。
『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』。
ビル・コンドン監督。

93歳! のホームズを、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフ、イアン・マッケランが演じています。

正典が映像化されたもので観たうちのなかでは、ジェレミー・ブレットのホームズがいちばん好きですが、この作品のようなオマージュも、そしてパロディも、それこそ数限りなくあるのでしょうね。

(一部、ラストに少しふれているところがありますので、ご注意ください)
老いた身体に、衰えた記憶力……93歳のホームズは、美しい自然のなかでミツバチの世話をしながら静かな晩年を送っています。しかし……。
「私には、やり残したことがある」
それはホームズが引退する原因となった、30年前の事件。その事件に彼は再び、向き合おうとするのでした。
あるものを探しに日本へ向かったホームズは、
日本人ウメザキと会います。
帰国後、事件の記憶を必死にたどるホームズに、さながらワトスンのように寄り添うのは、家政婦モンロー夫人の息子である10歳のロジャーでした。
モンロー夫人は、ホームズに傾倒していく息子を心配し、ある行動を起こします。
果たしてホームズは、「やり残したこと」を、解決することができるのでしょうか……。

ミステリーというよりは、ホームズと、少年ロジャー、ロジャーの母である家政婦モンロー夫人、その3者の関わり合いと、ホームズの心の動きが、じっくり描かれた映画です。
名優たちの演技をご堪能あれ。

b0109481_4334825.jpg家政婦モンロー夫人はローラ・リニー。もうずいぶん前に観た『ラブ・アクチュアリー』でのサラ役、よかったなあ! 
好きな相手カールといっしょにいるときも、心を病んだ弟が何度も何度も何度も何度も電話をかけてくるため、カールに本当の気持ちを伝えられなくなってしまうという…。
『Mr.ホームズ』でも、「気持ち(表も裏も)」の表現がすごくうまいです。

『Mr.ホームズ』は、「日本」の描かれ方だけはちょっとビミョー…でしたが、ウメザキ役の真田広之さんの「瞳」の、奥ゆきの深い演技が、胸にのこりました。

そしてロジャー役のマイロ・パーカー。好奇心旺盛で利発で思いやりがあり行動力抜群の少年を、なんと活き活きと演じていたことでしょう。

イアン・マッケラン。63歳の、まだシャキッと感のあったホームズと、93歳の、老いが増したホームズを、鮮やかに演じ分けていました。ちなみにイアンは70代の半ばです。

フライヤーに「ドイルの”正典”へのオマージュに溢れ」た作品とあります。でも作品前半、ホームズが、一般の人が抱いている自身のイメージについて、「あれは挿絵画家の創案(鹿撃ち帽の件とか、わりとよく知られていること)」「執筆しているワトスンの盛り(笑)」といったような意味のことを苦笑まじり(?)に言及するところは、ちょっと野暮なんじゃないかなあと思ったのですが…終わり近くになって、ああなるほど、と納得! フィクションの肯定というか、つくりばなしの優しさ、といったものをホームズが認めるというか…その変化を描きたくての振りだったのだなあと…。ともあれ粋で、心あたたまるまとめ方。ワトスンやホームズの兄マイクロフトのことにも触れられていて、人生、といったものをしみじみ感じさせてくれるラストでありました。

ロードショーは3月18日からです(^-^)/

by makisetsu | 2016-03-13 07:07 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『うるう』みたび&『うるうのもり』

b0109481_0204070.jpg先週いってきました。小林賢太郎さんの『うるう』。下北沢本多劇場。
4年前の大阪、昨年の横浜についで3回目の観劇です。

森に独りで住む男ヨイチさんと、あるきっかけでヨイチさんと知り合った少年マジルくん。
年の離れた二人ですが、誕生日は同じでした。それは2月の…(タイトルから、おわかりですね)
マジルくんは毎日、森をたずねてくるようになります。
「もう来るな!」と口ではいうものの、マジルくんが来るのを待つようになるヨイチさん……。
ヨイチさんはどうして、森に独りで暮らしているのでしょうか。誰とも関わろうとせずに。
やがてマジルくんは、そのわけを知ることになります。
そして二人は……。

今回も、ラストシーンでは胸が熱くなり、涙、涙、涙……。おもしろくて、哀しくて、せつなくて、あたたかくて、このうえなく美しい物語。その物語を活かすために、あらゆることに細部まで心が配りつくされている、すばらしい舞台でした。

以前好きだったバンドRABBIT(解散しています)のある曲に、「二兎を追うものは三兎を得る。そして天は二物を与える」という歌詞があるのですが、賢太郎さまの舞台を観るたび、二物どころではない多分野にわたる才能に、「すごいなあ!」と、唯々、ため息。

舞台はヨイチさんに扮したヨイチさん目線の小林さんの独り芝居ですが、ヨイチさんのみならず、ほかの登場人物たちや動物たちや植物たちの生き生きした動きも見え、声が聴こえ、気持ちが伝わってくるのでした。

b0109481_021889.jpg絵本『うるうのもり』は、少年のほうの視点で描かれています。少年と、森に住む男、どちらの年齢設定も、舞台より2歳上になっています。

パッヘルベルの『カノン』と、北原白秋・詞 山田耕筰・曲『まちぼうけ』。舞台でも絵本でもこの2曲は、大事な役割を担っています。(あまりいうとネタバレになってしまうので(A^^;控えますが)

『まちぼうけ』といえば、藤子・F・不二雄氏の「コロリころげた木の根っ子」という怖~い漫画でも、とてもうまく使われていましたっけ。

優れた楽曲は、ほかの芸術作品と関わることでその作品を活かし、その作品がまた、その楽曲を活かす、ということがあるのだと思います。

……うるーう! うるーう!

♪まちぼうけ まちぼうけ……

さてまた4年後のうるう年に、賢太郎さまは『うるう』を上演してくださるでしょうか。
心から、心から待ち望んでいます(^-^)/

by makisetsu | 2016-02-29 02:29 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『鉄拳 Kazuya’s Revenge』

b0109481_20413955.jpg「明日」と書きながら3日後に書いていますが(A^^;

9日に観てきた『鉄拳 Kazuya’s Revenge』。ヒューマントラストシネマ渋谷。
ケイン・コスギさんがアメリカで初めて単独主演を果たした映画です。

(フライヤーより)
過去の記憶をすべて失い、「牧師」と呼ばれる冷徹なボス率いる武装組織に拉致された孤高の青年”K”(ケインさん)。暗殺者になることを強いられた彼が唯一信じていたのは、命の危機を察した瞬間に自らが放つ殺人的な”本能の拳”のみ。その驚異の潜在能力を買われた彼は、この世にはびこる罪人たちを処刑するという闇の任務を与えられたのだ。ある時、組織を勝手に抜け出した裏切り者を始末するよう牧師に命じられた”K”は、牧師の知られざる本性と自分のアイデンティティにかかわる驚愕の真実を知ることとなる…!

私はゲームをぜんぜんやらないので、ベースとなっている人気シリーズゲーム『鉄拳』のことも知らないのですが、 純粋にアクションムービーとして楽しめました。映画の70パーセントぐらいはアクションシーンじゃないかと思うぐらい(実際は違うのでしょうがそれぐらいの体感)迫力ある格闘シーンの連続! シャープな動きのスピード感と、バスッ!ボスッ!という、ちょっともたった感じのボリュームたっぷりの重い「音」の入れ方がすごくバランスがよく、ケインさんの切れ味のいい技を堪能! 
また、”K”の、闇の任務をおこなう者としての冷徹な表情、しかし冷徹になんてなりきれない、本来持つヒューマンなあたたかな表情、ある女性に魅かれたときのチャーミングな表情、過去の記憶をたどる過程での苦悩の表情、そして真実を知ったときの苦悶の咆哮!…などなど、ケインさんのさまざまな表情をみることができる、嬉しい映画でした。いやあ、主役って、ほんとうにいいですね!(*^_^*)

b0109481_204915.jpg映画館では、ファンクラブイベントでよく顔を合わせる方々ともお会いしてちょっとお喋り。楽しい晩でした♪♪♪


今年のGWには、ケインさんがリーさま(ゴッド・リー)を演じる実写版『テラフォーマーズ』も控えています。

三池崇史監督! 

こちらもとても楽しみです☆☆☆(^-^)/

by makisetsu | 2016-01-17 20:59 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『I Love スヌーピー』

今週はじめ、いってきました。スティーヴ・マーティノ監督『I Love スヌーピー』。109シネマズ二子玉川。
脚本は、『ピーナッツ』の原作者チャールズ・M・シュルツの子クレイグ・シュルツと、その子ブライアン・シュルツらが担当。音楽は「アナ雪」のクリストフ・ベック。
おなじみのキャラクターが活き活きと動きまわるのを見ているだけで、心がほっこりするアニメーションです。

b0109481_20421016.jpg転校してきた赤毛の女の子に恋をするチャーリー・ブラウン。彼女にいいところをみせようとあれこれがんばるのですが、肝心なところでコケてしまうのはいつものこと…果たしてチャーリーの思いは、彼女にとどくのでしょうか…。
さてスヌーピーは、今日も犬小屋の上で空想の翼を羽ばたかせています。飛行士フライング・エースになりきった彼は、宿敵レッド・バロンをやっつけるため大空へと飛びたちます。恋するパリジェンヌのプードル、フィフィと空の大冒険! 
この場面、みていて自分も空を飛んでいるような気分(3Dで見たので特に!)になり、とても楽しかったです(*^_^*)

ところでシアターのポスターに落書きが?…と思ったら、チャーリー・ブラウンの鈴木福くんはじめ、吹き替えをしている子役さんたちのサインでした(^O^)>
赤毛の女の子は芦田愛菜ちゃん、チャーリーの妹サリーが小林星蘭ちゃん、ルーシーが谷花音ちゃん、いやー、みんな達者だわ~、かわいらしさに加えて、マジうまかったです。

吹き替えといえば、むかしテレビアニメでのチャーリー・ブラウンの声が、谷啓さんだったときがありました。クレージーキャッツでは谷啓さんがいちばん好きだったなあ。とぼけた味がなんともいえずよかったですし、芸名がダニー・ケイのもじりというのもおしゃれ~♪ 学生時代、シングルレコードで谷啓さんの『愛してタムレ』と『ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘』というのを買ったのを覚えています。あのレコード、どこにあったかなあ…。CDとレコードとDVDの整理、春休みになったらしなくちゃ…というようなことも毎年いっていますが(笑)来年こそ!

ところで「有吉のお笑い大統領選挙2015冬」、「第3代お笑い大統領」にジャルジャル後藤さんが選ばれてよかったです(^0^)v

2016ねん、みなさまに、どうかたくさんの「福」がおとずれますように!
心よりお祈り申し上げております(^-^)/☆☆☆☆☆

by makisetsu | 2015-12-31 20:54 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『うるう』ふたたび

b0109481_20304430.jpg先々週いってきました。小林賢太郎さんの『うるう』。KAAT 神奈川芸術劇場。

2011~2012年は、東京でのチケットがとれず、大阪まで『うるう』を観にいきましたが、今回は今月の横浜と、来年2月の下北のチケットも手に入れることができて、ほっ(^.^)v
 
賢太郎さまの舞台はどれも好きですが、『うるう』がいちばん好きです! 
そしてご自身の著書でも述べられているように、同じ舞台でも毎回「更新」されているとのこと。私、記憶力に自信がないので(A^^;はっきりしたことはいえませんが、今回、人物の背景が、前よりいっそうくっきりしていたように思いました。
設定のきめ細かさ。人物の心情の奥深い描写。ちりばめられた上質な笑い。胸をつくラスト。ああ、ほんとうにすばらしい!

大阪の舞台から3年10か月ぶり。ヨイチさんと少年マジルくんにまた逢うことができてHappy! そしてまた来年、本多劇場でも観ることができるなんて、嬉しくてしかたがありません。その2月には、少年の視点から描いた絵本『うるうのもり』も発売とのこと。賢太郎さま初めての絵本! めちゃ楽しみです~(^-^)/

by makisetsu | 2015-12-31 20:36 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『№9―不滅の旋律―』

b0109481_5531122.jpg稲垣吾郎さん主演の舞台『№9―不滅の旋律―』に、先週と先々週の2回いってきました。
演出・白井晃氏 脚本・中島かずき氏 音楽監督・三宅純氏 赤坂ACTシアター

ストーリーは こちら

十三人の刺客』以来、ゴロチの演技にはすっかり信頼をおいていますが、それでもベートーヴェンというのは…ううむ、かなりむずかしいのでは?…とちょっぴり不安を抱いていたのも正直なところ…ところがところが、いやあとんでもない! びっくりするほどすばらしかったです!
 
吾郎さんのお芝居はほとんど観ていますが、
(Emiさん、今回もとりにくいジャニーズのチケットゲット、どうもありがとうございます! いつもほんとうに感謝しております!)
いままでの舞台ではこちらが№1! と思いました。
ちなみに映画は『十三人の刺客』がマジすごいですが、いちばん好きなのは『笑の大学』です。TVでは『金田一耕助』シリーズが好きだったなあ。

b0109481_5541636.jpg『№9―不滅の旋律―』
中島かずき氏の骨太な脚本と、白井晃氏の精緻な演出のもと、ベートーヴェンの苦悩と孤独と狂気と哀しみを、音楽にかける熱情とそのはかりしれない才能を、そして人間的な愛らしさを、吾郎さんが、じつに鮮やかに演じている舞台です。

ピアノ工房の姉妹の妹マリア役の大島優子さんは、これが初舞台だそうですが、思いのほかよかったです! なんでこんな男を…と思いながらもベートーヴェンにひかれていくマリアの心の揺れが、嫌味なく伝わってきました。
そういえば大島さん、草彅剛さんと共演したドラマ『銭の戦争』での役柄も、ちょっとそんな要素がありましたね。

b0109481_5545932.jpg片桐仁さんは、メトロノームや補聴器の発明家で興行師でもあるという男メルツェル。お調子者でユーモラスな役どころ。

それにしても、稲垣さんと片桐さんの共演を見ることができるなんて! もうそれだけでテンションがハイ!
 
片桐さんの「それそれ」とか「カーッ! うまい」というセリフのときなど、私はラーメンズのコントを思い出してしまうこともあり(A^^; それもまたおもしろかったです。

場面転換がスマートで、ドアや楽譜など道具の使い方もおしゃれで、きめ細かに計算され、たいへん洗練された舞台、という印象でした。

舞台の右手に一台、左手に二台のピアノが置かれていて、ベートーヴェンのピアノ曲は三人のピアニストの生演奏♪そして第九ではもちろんコーラス隊が入ります♪

b0109481_624093.jpg第九を指揮する吾郎さん、堂に入っていて貫録すらあり、しかし瑞々しさもたっぷりで、とてもすてきでした♪

拍手鳴りやまずのスタンディング・オベーション! 客席の熱気がすごくて、これぞ本気のスタンディング・オベーション! 吾郎さんの今後が、ますます楽しみです(^-^)/

ところでロビーにこんなお花が(^o^)

by makisetsu | 2015-10-27 06:03 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)