カテゴリ:映画・舞台の感想など( 112 )

 

『ダンケルク』

b0109481_05561947.jpg『ダンケルク』。先月、丸の内ピカデリーで観てきました。

第2次世界大戦中1940年のダンケルク撤退作戦を、防波堤(1週間の出来事)、海(1日の出来事)、空(1時間の出来事)の3つの視点から進めていき、最後に収束させるという描き方。クリストファー・ノーラン監督の映画はいつも「時間」の使い方がすごくうまくて、今作も感服です! 

迫力ある音と映像は、自分が映画を観ているのだということを忘れるぐらいの臨場感! ノーラン監督の映画は「ここではないところ」に確実にグイグイと連れていってくれるので、ゾックゾクします。『インターステラ―』を観たときは特にそれを強く感じました。

『ダンケルク』では登場人物たちに強い親しみをおぼえました。無駄な台詞や説明的な演技がほとんどなく、生き残ろうとする彼らの姿が現実感をもって伝わってくるからでしょうか。

「海」での「ムーンストーン号船長」ミスター・ドーソンは渋くてかっこよい。演じていたのはマーク・ライランス。名優にぴったりの役どころでした。

そのムーンストーン号に海上で救出された英国兵を演じるのが、ノーラン監督の映画ではおなじみキリアン・マーフィー。戦闘恐怖症となってしまった彼が起こしてしまうトラブルとは……

そして「防波堤」での若い兵士アレックスを演じるのは、ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ! ワン・ダイレクションだぜぇ♪

撤退作戦の指揮をとるボルトン海軍中佐にケネス・ブラナー。「空」でのイギリス空軍パイロット、ファリアにトム・ハーディーと、魅力的なキャスト揃いでした。


さて「ダンケルク」といえば、中・高生のときファンだった紀本ヨシオさんの「ダンケルク・マーチ」を思いだします。紀本さんは「三軍曹マーチ」「大脱走マーチ」「さすらいのマーチ」「ダンケルク・マーチ」とマーチシリーズを歌っていました。新宿のジャズ喫茶(いまでいうライヴハウス)「ラ・セーヌ」に何度も聴きにいったなあ♪

紀本さんの「ダンケルク・マーチ」は、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画『ダンケルク』のサウンドトラックに歌詞をつけたもの。♪6月の日曜日にダンケルクで死んだのは。曲の中頃のそんな歌詞が、いまも耳に残っています。

じつはその映画も、ベネディクト・カンバーバッチが出ている『ダンケルク』も観ていないので、今度観てみようと思っています。


ベネディクト・カンバーバッチといえば、『SHERLOCK/シャーロック 』はとてもおもしろくて! DVDを揃えています。でも私のなかのホームズ俳優ペストワンは、やはりジェレミー・ブレット! 不動なのでありました。

今週末は「エドワード・ゴーリー展」をみにいきます(^-^)/


by makisetsu | 2017-10-13 06:09 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

「宇野千代展」のことなど

b0109481_06322315.jpg前期の授業は8月1日まででした。

7月に出かけたのは、遡りますと

28日三谷幸喜氏作・演出『子供の事情』(新国立劇場中劇場)

♪EMIさん、今回もとてもいいお席をどうもありがとうございます! 感謝です!

23日「第21回東西四大学OB合唱連盟演奏会」(昭和女子大学 人見記念講堂)

♪H先生、すばらしいステージを堪能させていただきました! ありがとうございます!

15日「生誕120年 宇野千代展」(神奈川近代文学館)

♪展示はもちろんですが、前もって申し込んでおいた「文芸映画を観る会・宇野千代原作『色ざんげ』」も観賞しました。拙著『子や孫に贈る童話100』(青弓社)のなかで私は、宇野千代・作『私のおとぎ話』を紹介させていただいていて、宇野千代さんにお会いできたときのこともちょこっと書いています。永遠の憧れの方です!

『TAP』を観たのは6月でした。そういえばこちらで水谷さんを、『子供の事情』で蘭ちゃんを拝見しているのでした(^o^)

ひとつひとつの感動を記したいと思っているうちに、また次の予定が~(A^^;今週は、ジャルジャルさんとマツモトクラブさんが出演する「お前、ホンマ最低やな!」王決定戦にいく予定です(^-^)/


by makisetsu | 2017-08-07 06:50 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 』

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パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。

先週の(水)、授業の帰りに日本橋のシネコンにいって観てきました。

←ポール・マッカートニーがカメオ出演しているからです~(*^^)v

牢屋に投獄されたジャック・スパロウと偶然会う、ジャックのおじ役、アンクル・ジャック! 出番はほんとうに短いですがその存在感たるや! 

「マギー・メイ」も歌っちゃったりしてて、きゃ~~~! 歌声を聴くとまた4月がよみがえる~(笑)(^^

もともとこのシリーズは好きで、全作映画館で観ています。ブログで書いているのは「2」と「3」。「2」はこちら。「3」はスウイーニー・トッドのところでちらっと

今作が5作のなかでいちばん好きです! もちろんポールが出ているからというのが大きいですが(*^_^*)あと親子愛がダブルで描かれているのもよかったなあ。いやあジェフリー・ラッシュっていつもながらうまいっす。よっ、バルボッサ! って思わず声をかけたくなっちゃいました。

それとドルビーアトモスっていうんですか、あれで観たから音響効果がすごくて、まさに大迫力冒険活劇!! って感じで、文句なしに楽しかったです。

さてエンドロールのあとにまたまた思わせぶりなシーンがあって、こりゃ絶対6作目もあるな。
デップさま、どうか私生活ではお酒はほどほどにして(~_~;)次もぜひぜひ見せてくださいね。かっこいい、キャプテン・ジャック・スパロウを!(^-^)/

by makisetsu | 2017-07-15 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

観たり見たり鑑たり

b0109481_04494706.jpg春休み中にみた、『ラ・ラ・ランド』以外の、ほかの数本。

KAJALLA2『裸の王様』。銀河劇場作・演出:小林賢太郎氏。出演:久ヶ沢徹さん、竹井亮介さん、菅原永二さん、辻本耕志さん、小林賢太郎さん。

昨年夏の#1『大人たるもの』は片桐仁さんが舞台で久しぶりに小林さんといっしょに出ていらして、もうそれだけで感動!でした(*^_^*)

2は「オレランド」から始まります。自分が王様のランド(^o^)そして次々とコントが繰り広げられていきますが、なかでも「リフジン・マッチ」がサイコーでした! 理不尽と理不尽の戦い、より理不尽なほうが勝利するのです()

b0109481_05280181.jpgあと、♪丘を越え~ゆこうよ~口笛ふきつ~つ~ がどんどん変わっていく替え歌もおもしろかったなあ!小林さんは歌もとてもうまくて、その美声にうっとり~♪♪♪

KAJALLA2『裸の王様』。いまは大阪で公演中ですね(^-^)/


三谷幸喜氏作・演出『不信~彼女が嘘をつく理由』。池袋東京芸術劇場シアターイースト。

miさん、今回もいいお席をとってくださって感謝です! ほんとうにどうもありがとうございます!  

ある街の集合住宅に引っ越してきた夫婦(段田安則さん優香さんは、中庭を挟んでシンメトリーなつくりになっている隣の家に挨拶にいきます。耐えられないほどの異臭がする(飼っている犬のせいらしい)その家に住んでいるのは中年の夫婦(栗原秀雄さん、戸田恵子さん)。でも、「くさい」なんて相手には言えません。

本音を隠してのご近所づきあい、2組の夫婦の交流がはじまりますが、ある日、若い妻は、中年の妻がスーパーで万引きしているところを目撃してしまいます。それをきっかけとして、4人の男女が抱えているそれぞれの秘密が少しずつ見えてきます。さらにはそれを隠そうとして多くの嘘が交錯し、混沌とした事態のなかで、起こってしまったこととは……?!

繊細さと隣り合わせの狂気。嘘があるからこそ、そしてそれが暴かれないでいるからこそ、かろうじて成立している日常。生きていることの危うさを存分に感じさせてくれる、すごくおもしろい心理サスペンスコメディでした(^-^)/


『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(監督・脚本 高橋敦史氏)

(映画パンフより)南極から流れてきた大氷山で、のび太が見つけた不思議なリング。どうやら10万年前から氷づけにされているようだ。「10万年前の南極に行って、落とし主を探しだそう!」ぶあつい氷の下には、大いなる謎が眠っていた。地球の危機を救う、勇気と友情の大冒険がいま始まる!

ひみつ道具「氷細工ごて」でつくった南極の遊園地がめちゃ楽しそうで、私も遊びにいきたくなりました(^0^)エンディングに流れる平井堅さんの主題歌『僕の心をつくってよ』はほんとうにすてきな曲、胸に沁みます♪♪♪織田信成さん、浅田舞さんが声を担当したパオパオ(象に似た二足歩行の動物)たちがかわいかった~。

入場者に配られるパオパオドラもゲット。あと、限定発売のこのポップコーン入れがほしかったのです()(^-^)/

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相棒―劇場版Ⅳ―

神戸尊さんが右京さんに言う、ちょっとひっかかりぎみの「お言葉ですが」が聞けただけでもう満足() 

ところで写真は水谷さんのコンサートに贈られたミッチーのお花です(^-^)/

この写真もですが、春休みにここ数年のチケットや写真やパンフや図録を整理していたらいろいろなものが出てきてここにアップしていないケインさんの出演した映画、水谷さんのLIVE、若大将のコンサートが何度か(そのうち2度は最前列~(*^_^*)v)、ホイッスラー展、エロール・ル・カイン展、エリック・サティ展、などなど数知れず(A^^;

観たり見たり鑑たりしたら、すぐに思いを記し、チケットやパンフはカテゴリ別に即整理したほうがいいよねと、あらためて思った3月でした。

今週から新学期の授業がはじまりました(^-^)/


by makisetsu | 2017-04-12 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『ラ・ラ・ランド』

先々週観てきました。デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』。

若いのに、古めかしい考え方を持っている、生き方が不器用っぽい二人…売れない女優とジャズピアニストの恋を描いたミュージカル映画。どストレートなストーリーでした。

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偶然の出会いを重ねたあと、丘の上でミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)が踊る、これぞ恋の始まり、というシーンの、なんと美しいこと!

そんなふうにすてきなシーンはたくさんありましたが、私がいちばん胸を打たれたのは、オーディションでミアが、おばの思い出に自分の思いを重ねて歌うシーンでした。聴きながら私も、好きだったおばのことを、そしておじのことを思い出してしまったからかもしれません。

(前略)

♪私は忘れない あの情熱の炎

どうか乾杯を 夢追い人に 

たとえ愚かに見えても

 どうか乾杯を 心の痛みに

(中略)

♪おばは私に教えた 少しの狂気が新しい色を見せると

 明日は誰にもわからない だから夢追い人が必要と

(中略)

♪そして乾杯を 夢見る愚か者に

 イカれてると見えても

 どうか乾杯を 破れた心に

(後略)

ところでこの映画では同監督の『セッション』の鬼教師役のJ・K・シモンズも、出番こそ少ないものの印象的な役で出演しています。その『セッション』もでしたが、チャゼル監督の映画は、ラストシーンがほんとうにいいなあ、と思います。

『ラ・ラ・ランド』は終盤、二人の再会のシーンにかぶせて、ミアとセブの、いまとは違ったもうひとつの道を見せてくれます。誰でも、あるのではないでしょうか。過去をふりかえって、こう思うことが。あのとき、もし別の選択をしていたら…。あのとき、ちょっとなにかが違っていたら…。さて『ラ・ラ・ランド』の最後は……?

往年の数数のミュージカルや映画へのオマージュにあふれた『ラ・ラ・ランド』。

ストレートすぎるストーリーにちょっと物足りなさは感じるものの、恋のせつなさと夢の力と音楽の輝きを、素直に楽しむのがよい映画かと。ミアとセブのダンスがそんなにうまくないのも、なんだか親しみやすくてよかったです(^-^)/


by makisetsu | 2017-03-29 05:50 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『エノケソ一代記』&『君の名は。』&『インフェルノ』

b0109481_5381681.jpg先週は『エノケソ一代記』にいってきました。作・演出 三谷幸喜氏。世田谷パブリックシアター。

喜劇王エノケン、榎本健一に憧れている男、田所(市川猿之助さん)は、「エノケソ一座」(『えのけそ』です・笑)を率いて、全国各地を巡業していました。

つまりニセモノなのですが、時は昭和三十年代、いまみたいにネットどころか、まだテレビもそんなには普及していなかった時代、気づく人はまずいません。

ばれたときは、「『ん』じゃなくて『そ』と書いてあるだろう」と開き直り(笑)、いよいよやばくなったらトンズラ、といった具合。

エノケンに心酔している田所は、その芸だけでなく、エノケンの人生の悲しみや苦しみ(息子の死、病気による手術など)も共有しようとします。それはもう、ほとんど狂気……。

そんな田所を支えているのは、浅野和之さん演じる、座付作家の蟇田一夫(ひきたかずお。菊田一夫じゃありません・笑)、奥さんの希代子(吉田羊さん)、ただひとりの座員、熊吉(春海四方さん)です。

ある年、博多のクラブで興行しているエノケソ一座。
するとそこに、本物のエノケンの最大のライバルである喜劇人古川ロッパ(三谷幸喜さん)がたまたま巡業地に居合わせ、なんと陣中見舞いにやってきたではありませんか。
さあどうする? エノケソ!
そして同じ頃、本物のエノケンをおそった運命とは……!

うわあ~! すばらしかったです! 猿之助さんのエノケソ!
エノケンが好きで好きで好きでたまらない……体ごと、心ごと、エノケンに魅入られてしまった男、田所。その男の魂の熱さが、凄みをもって伝わってくる舞台でした。
エノケソが『月光値千金』を歌うシーン、すてきだったなあ!
三谷さんの古川口ッパもすごくおもしろかったです!

Emiさん、今回もよいお席をとってくださって、ほんとうにどうもありがとうございました! 感謝です!


さて前回、水谷豊さんのLiveのことにちょっとふれましたが、それと同じように、行ったのにアップしていない舞台や映画や美術展、かなりあります(A^^;

先月観た映画から2本。

『君の名は。』。入れ替わりとタイムスリップの合わせ技! あと『黄泉がえり』も思い出しました。
電車のドアや家の引き戸の開け閉めが印象的。
ところで昨年のスヌーピーの映画のルーシー役のときも感心したのですが、この映画の四葉(主人公の妹)役も、谷花音ちゃん、すっごくうまいなあ! と思いました。

『インフェルノ』は、『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』と同じくロン・ハワード監督。
天使と悪魔』から 7年目。
トム・ハンクスはたくさんの映画に出ているので、私はたぶんそのうちの三分の一ぐらいしか観ていないと思いますが、このロバート・ラングドン役はとても好きです。知的でかっこいいから(笑)。

ちなみにトム・ハンクスの他の好きな映画についてはこちらにちょこっと。
あと一昨年でしたか、『ウォルト・ディズニーの約束』でのディズニー役も好きでした。あの年、『アナ雪』とほぼ同時期にやっていてどちらも観にいきましたが、客席の混み方にかなりの差がありましたっけ。

さてその知的でかっこいいラングドン教授ですが、今回はピンチの連続。のっけから記憶喪失だし、罠にはまりまくりだし、ハラハラドキドキしっぱなし。ストーリーはこちら
スピーディな展開が、とても楽しめた映画でした(^-^)/

今週は「モジャモジャルジャルデビューライブ」にいってきました♪♪♪♪♪
それについてはまた(^-^)/

by makisetsu | 2016-12-22 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』

b0109481_4572921.jpg『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』。
ロン・ハワード監督。10月のはじめに観てきました。角川シネマ有楽町。娘と。
Kさん、チケットどうもありがとうございました! 感謝です!

STORYはこちら
66年の武道館の映像もありますし、ポールとリンゴの新たなインタビューがかなり入っているのが嬉しかったです(*^_^*)

4人がすばらしくチャーミングなのはもちろんですが、いまさらながらマネージャーのブライアン・エプスタインのかっこよさにうっとり! ハンサムで品のある人だったなあ…67年に彼が亡くなってしまった後グループはぎくしゃく、やがて解散へ…。優れたまとめ役というのは、その人が優れていればいるほど、失ったあとのグループのバランスは、くずれてしまうものなのでしょう。

リチャード・レスター監督やリチャード・カーティス監督など、多くの人のインタビューが収録されていますが、少女の頃「エド・サリヴァン・ショー」で4人をみて夢中になったと熱く語るウーピー・ゴールドバーグの言葉に、おおいに共感しました!
「好きなかっこうをして、好きなように生きていい。そういう考えをビートルズに教わったの」

b0109481_51333.jpgエルヴィス・コステロがいっていた、この言葉にも。
「ビートルズのライヴは、驚くほど音が合っている」

ウーピー・ゴールドバーグの、お母さんとの話もすてきでした。
「ビートルズのコンサートにいきたい」とウーピー。
「お金がないわ」とお母さん。ウーピーはあきらめます。
でもある日、「出かけるわよ」とお母さん。
「え、どこに?」「いいからついてらっしゃい」
そして着いたところはシェイ・スタジアム。
「…でも、どうして?」
お母さんはひらり、と見せてくれたのでした。ビートルズのチケットを!

b0109481_565888.jpgシェイ・スタジアムのLive映像のおまけつきの『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』。

もう一度みたくて、一週間後にまた観にいきました(^0^)

もしかして、
『サイコーのあいつとロックレボリューション』の暁(と光)もきっと、
このドキュメンタリーを、どこかの映画館で観たかもしれないなあ……。そんなことを思いつつ「エイト・デイズ・ア・ウィーク」をくちずさみ、昨年ポールが宿泊していたホテルの前の道を、歩きながら帰ってきました(^-^)/

by makisetsu | 2016-10-30 05:55 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『FAKE』

b0109481_2243471.jpg今年ももう半分がすぎてしまいました。
いえまだ半分もあるじゃないですか。
同じ状態でもとらえ方によって、モノゴトはぜんぜんちがってきます。

先週観てきました。『FAKE』。森達也監督。渋谷ユーロスペース。

あのゴーストライター騒動後、バラエティ番組にひっぱりだこの新垣隆氏。芸人さんにいじられるときの、氏の不器用っぽい(?)リアクションてチャーミングだわん、と私は思っていますが…。

『FAKE』は、そんな新垣氏とは対照的に、騒動後、奥さんといっしょにひっそりと暮らしている佐村河内守氏の日々を撮影したドキュメンタリー。

ウソってなに…? ホントウってなに…?

ウタガウってなに…? シンジルってなに…?

ひとつのデキゴトでも、見方によってぜんぜんちがうものになります。
なにがウソでなにがホントウか、デキゴトを起こした当事者たちにもホントウはわかっていないのでは?…映画を観ながらそんなことを考えてしまいました。
「FAKE」ってタイトルがいいなあ。みーんなFAKEなんだぜ、このドキュメンタリー自体もね、なんてことを思わせてくれる、すごくおもしろくて、すごくモヤモヤした映画でした。

印象的なシーンは幾つもあります。
佐村河内氏に出演のオファーに来る、テレビ局のスタッフの人達。
断ったその番組に新垣氏が出演していて…それをテレビで見る佐村河内氏と奥さん…。
取材にきた海外メディアの人の容赦ない突っ込んだ質問に、押し黙ってしまう佐村河内氏。
佐村河内氏のご両親の思い。
終盤、あるものを創りあげた佐村河内氏がポツリと言う「こんなん」ということば。

そういったシーンに比べるとなんてことないところかもしれませんが、私がいちばん好きだったのは、こんな場面でした。
奥さんがハンバーグを焼きます。目玉焼きも添えて食卓に。
奥さんが食べ始めても佐村河内氏は食べようとせず、コップに注いだなにかをごくごくと飲んでいます。どうして食べないのかと森監督が訊ねると、豆乳を飲んでいるからだと。
けっこう大きめの豆乳のパックが卓上にあって、それを全部飲みきってからごはんを食べるのだと。でも豆乳でけっこうおなかがふくれてしまうという佐村河内氏。
だったら別にパックを飲みきらなくてもいいと思うのですが(笑)
「豆乳が好きだから」と無邪気な感じで言っている氏が、なんだかかわいらしかったです。

森監督の著書『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』(集英社新書・2007年発行)に、こんな文があります。
―映像の編集は新たな事実の創出に等しい。もちろんドキュメンタリーだって例外じゃないし、文章だって同様だ。さらに荒業もある。省略だけではなく、時系列の入れ替えだ。十五分前の「だから」に今この瞬間の「僕はそう思う」を繋げることも、映像の場合は可能だ。ならばこの時点でやりたい放題、もはや思いのままだ。そもそも、取材や撮影は現実に大きなバイアスを与える。記録された映像や文章は、カメラや取材者が介在することで、大きな影響を受けた事実なのだ。―

『FAKE』。
めっちゃおもしろくて、めっちゃモヤモヤした映画でした(^-^)/

by makisetsu | 2016-07-02 22:29 | 映画・舞台の感想など | Comments(2)  

『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』

b0109481_3511599.jpg3月のはじめに、2回いってきました。

稲垣吾郎さんの『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』。
作・演出 鈴木聡氏。
音楽 佐山雅弘氏。
パルコ劇場。

Emiさん、いつもいいお席をゲットしてくださって感謝です! ほんとうにどうもありがとうございます! 

ミュージカル・コメディ「恋と音楽」シリーズの第3弾。今回がファイナルでした。
(一部ネタバレっぽいところもありますので、ご注意ください)

第1弾は、2012年12月のこちらです。

b0109481_3555661.jpg第2弾『恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー』(演出・鈴木聡氏 2014年6月)ももちろん観ていますが、その頃ちょっとバタバタしていてアップしていませんでした。

そういえば同じ頃、香取さんの『オーシャンズ11』も観ています。

記録のつもりで書いているブログですが、観たのにアップしていない舞台やコンサートや映画や美術展、かなりあります(A^^;そのうちにと思っているうちどんどん年月が~、どんどん記憶が~(笑)…『オーシャンズ11』では芋洗坂係長さん、存在感あったなあ!

「恋と音楽」シリーズ。
第1弾のときは、「吾郎ちゃんがミュージカル? だいじょうぶ?」と少々心配だったのも確か。
しかし稲垣吾郎さんは、これ以外の作品でも、「冷酷非道な藩主? キャラ違くね?」
楽聖ベート―ヴェン? チョーむずくね?」というこちらの不安を見事払拭してくれるばかりか、それ以上の結果をしっかりと見せてくれる役者さんなのでありました。
「恋と音楽」も、今回のファイナルではもう、余裕すら感じるほどでした。

b0109481_359339.jpg『恋と音楽FINAL~時間劇場の奇跡~』

(フライヤーより)
舞台は、とある地方都市の歴史ある劇場「グッドタイムシアター」。
ミュージカル界の大スター、北沢修司(吾郎さん)の主演舞台『歌うハムレット』の全国ツアー大千穐楽の幕が開こうとしている。
特別楽屋で準備中の修司とW主演の峰麗子(真飛聖さん)は、犬猿の仲を装いながら、実は熱烈な恋に落ちていた。周囲に見つからないよう愛を確かめ合っているいる時、劇場スタッフの佐野哲平(福本伸一さん)が舞台監督からの伝言を持ってくる。慌てた二人は、以前この劇場のシンボルだったという大きな置時計を落としてしまった。
すると壊れていたはずの時計が突然動き出し、哲平は「これは奇跡だ」と大喜び。
安堵して準備に戻った修司の前に謎の男性(小倉久寛さん)が、そして麗子の前に謎の女性(北村岳子さん)が現れて……。

b0109481_3573590.jpgこの謎の二人、じつは修司と麗子の30年後の姿なのです。なんでこんなに姿が違うんだ! と突っ込む修司(吾郎さん)に、時空がゆがんだからじゃないかなあと答える小倉さん(笑) そのあと繰り広げられるドタバタが、とても楽しいコメディです。

♪劇場へようこそ ほんとうの人生
ステージで あなたのかわりに
強く生きてみせるよ

楽しいだけでなく、人生の苦さや、つまずきや、あやまちについても描かれています。そして観終わったあとは、幸せ感いっぱいになるMUSICALでした。

お芝居の後、舞台下手袖から吾郎さんが登場し、客席に語りかけてくれたのも嬉しいことでした。(2日分のうちの、ほんの一部を書きます。(A)は私の観た1日目、(B)は2日目のときのものです。文言は正確ではないかもしれませんがご寛容ください)

b0109481_44652.jpg(B)「皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか」
観客の方たち大拍手!
「拍手をほしがる、欲張りなゴロチでした(笑)」

(A)「(芝居の内容にからめて)30年後、太ってたらどうしよう(笑)」
まあ、それはともかく、という感じで
「30年後もこんなふうに、笑顔でいられることがたいせつですね…」
観客大拍手! 吾郎さんがその言葉に例の騒動のことを含ませていたのかどうかはわかりませんが、客席のほとんどの方たちがそのことを思い、おひとりおひとり、さまざまな思いを込めて拍手をなさっていたのではないでしょうか。
(B)のときも、「皆さんも笑顔で」という言葉を発していた吾郎さん。
♪えっがおだぁ~きぃしめ~…12日「“明日へ”コンサート」の「オリジナル スマイル」、よかったなあ。

b0109481_485925.jpg(A)「僕もそろそろパートナー見つけようかな」
客席に、わりとそれを祝福するような空気が流れます。
「あれ? 『えーっ?!』って言ってくれないの? そうか僕もうアイドルじゃないのか。アイドルはSexy Zoneか」
客席に笑いの渦が起こります(^o^)
そして最後は、
「外は寒いので、皆さん気をつけてお帰りください」と観客をあたたかくねぎらう吾郎さんでした。

♪劇場へようこそ 想像の宇宙へ
未来過去 自由自在に
魔法の杖はイマジネーション
音と光テンプテーション

ひとときの魔法の世界を楽しみ、私たちはまた、自分のほんとうの世界にもどっていきます。私はたこ焼き屋さん「銀だこ」で、お得な「だんらんパック」を買って帰りました(笑) (^-^)/

by makisetsu | 2016-03-23 05:05 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

b0109481_4205950.jpg試写会にいってきました。
『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』。
ビル・コンドン監督。

93歳! のホームズを、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフ、イアン・マッケランが演じています。

正典が映像化されたもので観たうちのなかでは、ジェレミー・ブレットのホームズがいちばん好きですが、この作品のようなオマージュも、そしてパロディも、それこそ数限りなくあるのでしょうね。

(一部、ラストに少しふれているところがありますので、ご注意ください)
老いた身体に、衰えた記憶力……93歳のホームズは、美しい自然のなかでミツバチの世話をしながら静かな晩年を送っています。しかし……。
「私には、やり残したことがある」
それはホームズが引退する原因となった、30年前の事件。その事件に彼は再び、向き合おうとするのでした。
あるものを探しに日本へ向かったホームズは、
日本人ウメザキと会います。
帰国後、事件の記憶を必死にたどるホームズに、さながらワトスンのように寄り添うのは、家政婦モンロー夫人の息子である10歳のロジャーでした。
モンロー夫人は、ホームズに傾倒していく息子を心配し、ある行動を起こします。
果たしてホームズは、「やり残したこと」を、解決することができるのでしょうか……。

ミステリーというよりは、ホームズと、少年ロジャー、ロジャーの母である家政婦モンロー夫人、その3者の関わり合いと、ホームズの心の動きが、じっくり描かれた映画です。
名優たちの演技をご堪能あれ。

b0109481_4334825.jpg家政婦モンロー夫人はローラ・リニー。もうずいぶん前に観た『ラブ・アクチュアリー』でのサラ役、よかったなあ! 
好きな相手カールといっしょにいるときも、心を病んだ弟が何度も何度も何度も何度も電話をかけてくるため、カールに本当の気持ちを伝えられなくなってしまうという…。
『Mr.ホームズ』でも、「気持ち(表も裏も)」の表現がすごくうまいです。

『Mr.ホームズ』は、「日本」の描かれ方だけはちょっとビミョー…でしたが、ウメザキ役の真田広之さんの「瞳」の、奥ゆきの深い演技が、胸にのこりました。

そしてロジャー役のマイロ・パーカー。好奇心旺盛で利発で思いやりがあり行動力抜群の少年を、なんと活き活きと演じていたことでしょう。

イアン・マッケラン。63歳の、まだシャキッと感のあったホームズと、93歳の、老いが増したホームズを、鮮やかに演じ分けていました。ちなみにイアンは70代の半ばです。

フライヤーに「ドイルの”正典”へのオマージュに溢れ」た作品とあります。でも作品前半、ホームズが、一般の人が抱いている自身のイメージについて、「あれは挿絵画家の創案(鹿撃ち帽の件とか、わりとよく知られていること)」「執筆しているワトスンの盛り(笑)」といったような意味のことを苦笑まじり(?)に言及するところは、ちょっと野暮なんじゃないかなあと思ったのですが…終わり近くになって、ああなるほど、と納得! フィクションの肯定というか、つくりばなしの優しさ、といったものをホームズが認めるというか…その変化を描きたくての振りだったのだなあと…。ともあれ粋で、心あたたまるまとめ方。ワトスンやホームズの兄マイクロフトのことにも触れられていて、人生、といったものをしみじみ感じさせてくれるラストでありました。

ロードショーは3月18日からです(^-^)/

by makisetsu | 2016-03-13 07:07 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)