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『ラ・ラ・ランド』

先々週観てきました。デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』。

若いのに、古めかしい考え方を持っている、生き方が不器用っぽい二人…売れない女優とジャズピアニストの恋を描いたミュージカル映画。どストレートなストーリーでした。

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偶然の出会いを重ねたあと、丘の上でミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)が踊る、これぞ恋の始まり、というシーンの、なんと美しいこと!

そんなふうにすてきなシーンはたくさんありましたが、私がいちばん胸を打たれたのは、オーディションでミアが、おばの思い出に自分の思いを重ねて歌うシーンでした。聴きながら私も、好きだったおばのことを、そしておじのことを思い出してしまったからかもしれません。

(前略)

♪私は忘れない あの情熱の炎

どうか乾杯を 夢追い人に 

たとえ愚かに見えても

 どうか乾杯を 心の痛みに

(中略)

♪おばは私に教えた 少しの狂気が新しい色を見せると

 明日は誰にもわからない だから夢追い人が必要と

(中略)

♪そして乾杯を 夢見る愚か者に

 イカれてると見えても

 どうか乾杯を 破れた心に

(後略)

ところでこの映画では同監督の『セッション』の鬼教師役のJ・K・シモンズも、出番こそ少ないものの印象的な役で出演しています。その『セッション』もでしたが、チャゼル監督の映画は、ラストシーンがほんとうにいいなあ、と思います。

『ラ・ラ・ランド』は終盤、二人の再会のシーンにかぶせて、ミアとセブの、いまとは違ったもうひとつの道を見せてくれます。誰でも、あるのではないでしょうか。過去をふりかえって、こう思うことが。あのとき、もし別の選択をしていたら…。あのとき、ちょっとなにかが違っていたら…。さて『ラ・ラ・ランド』の最後は……?

往年の数数のミュージカルや映画へのオマージュにあふれた『ラ・ラ・ランド』。

ストレートすぎるストーリーにちょっと物足りなさは感じるものの、恋のせつなさと夢の力と音楽の輝きを、素直に楽しむのがよい映画かと。ミアとセブのダンスがそんなにうまくないのも、なんだか親しみやすくてよかったです(^-^)/


by makisetsu | 2017-03-29 05:50 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

新刊『古典から生まれた新しい物語<おもしろい話> 』に作品収載

こちらも3月発売です。新刊『古典から生まれた新しい物語<おもしろい話>』(日本児童文学者協会・編 偕成社)に作品掲載。このシリーズは<恋の話><冒険の話><おもしろい話><こわい話><ふしぎな話>全5巻のアンソロジーで、私の作品「恋はハートで」は、<おもしろい話>に収録されています。4人の作家のアンソロジーで、表題作「耳あり呆一」は内田麟太郎氏の御作。タイトルからしてもうおもしろいですね!

(本のカヴァーより)この本に収められている四つの作品は、古典とよばれる古今東西の物語にヒントを得て書かれています。この巻では、おもしろい、ユニークな話を収録しました。それぞれの作品の最後に、作者からのメッセージがあります。また、巻末には、その古典へと導く読書案内もつけました。時の流れにのせて、新しいストーリーから、いにしえの物語が息づきます。

私の作品「恋はハートで」は、シェイクスピアの喜劇『十二夜』をヒントに書いたコミカルなお話です。私は高校生のとき(遥か昔・笑)文化祭の舞台で『十二夜』を演じたことがあり、そのエピソードは作者からのメッセ―ジ「作者より」のなかに書きました。

ところで私は道尾秀介氏のファンですが、この本の絵を描いてくださっている山本重也さんは、道尾氏の2016年の新聞連載小説「満月の泥枕」の挿絵を描いていらっしゃいました。思いがけぬ共通点にニコニコ(*^_^*)

巻末<古典への扉>では編者の方が、「新しい物語」のヒントとなった「古典」についての解説と本の紹介をしてくださっています。このシリーズを楽しんでくださったお子さまたちが、ぜひ、さまざまな古典も楽しんでくれますように(^-^)/

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by makisetsu | 2017-03-05 13:46 | 新刊・教室・講演など | Comments(0)