ホテル ビーナス

 さて、今年に入ってからスクリーンで観た、ほかの映画の名台詞もあれこれ。
 年頭に観たのは、拙著『童話を書こう!実践篇』(青弓社)でインタビューを掲載させていただいた五十嵐匠監督の新作『HAZAN』です。五十嵐監督の映画は、カメラマン一ノ瀬泰造を描いた『地雷を踏んだらサヨウナラ』も、童謡詩人金子みすゞの生涯をあらわした『みすゞ』もそうでしたが、いつも色が美しい。この映画は、陶芸家、板谷波山(いたやはざん)の半生を描いた作品なので、出てくるやきものの色合いを味わう楽しさもあります。波山を演じているのは榎木孝明さん。武蔵美で学び、画家としても活躍している榎木さんですから、ぴったりのキャスティングといっていいでしょう。
 美術教師という職を捨て陶芸一本の道を選んだ波山は、家族を抱え貧困生活を送ります。初窯の作品を有名陶芸家に「思想がない」と酷評されたときの、波山のひと言が、いいんです。
「突き進むことで、何かを得られると信じています」
 波山の「突き進む」姿を、静かに、しかし熱く描いていくこの映画。派手ではありませんが、じわじわと胸に沁みて、あとあとまで心に残る作品です。現在も全国各地で劇場公開や自主上映がされている模様。詳しい情報は『HAZAN』のHPでご覧ください。
 
『ラスト・サムライ』については前々回のこのコーナーに書きましたが、やっぱり謙さん演じる勝元の、イマワノキヨシロウ、じゃなくてイマワノキワの台詞、「イッツ・パーフェクト」でしょう。謙さんが悪役を演る『バットマン』も待ち遠しいなあ。ちなみにティム・バートン監督も、過去に『バットマン リターンズ』を撮っています。
b0109481_4384796.gif SMAP好きの私は、『ホテル ビーナス』も、当然チェック。SMAPでは吾郎ちゃんが一番好きで、二番目に好きなのがチョナン・カンこと草なぎ剛くん、ツヨポンです。
 『ホテル ビーナス』は、謎めいた老オカマのビーナスがオーナーであるホテルを背景に、心に傷を持つ人たちの再生を描いた物語。韓国俳優はもちろんのこと、日本の俳優も全員韓国語で演じ、字幕が出るといったつくりになっています。ツヨポン(チョナン)の熱演と、映画は意外にもこれが初出演という、ベテラン舞台俳優市村正親さん(ビーナス)の、押さえ気味の渋い演技が光っていました。
 ただ、幾つかのエピソードにあまり厚みが感じられなかったのと、編集がブツブツした感じで(それが、ねらいでもあったのかもしれませんが)どこかギクシャクした印象を受けました。いい場面もいい台詞もいっぱいあったんですが、全体のバランスがよくなくて、それらが活かしきれていなかったんじゃないかなあ……「もったいない」「惜しい」という感じを受けた映画でした。「予告編」がよかったので、期待しすぎた、ということもあるのかもしれません。
 それにしても、ツヨポンはマジで演技うまいです。昨年観た『黄泉がえり』では、竹内結子さんとおでんを食べるシーンが最高でした。どうしてあんなに自然な演技ができるのでしょう。これも去年の、テレビ連ドラ『僕の生きる道』の、余命一年の教師役には、凄みさえ感じました。橋部敦子さんのシナリオもクオリティー高かった。黒澤明監督の『生きる』をベースにしているのでしょうが、それと比べても遜色なかった、というのは誉めすぎでしょうか。あ、話が脇道に……(^-^;)
 『ホテル ビーナス』の名台詞といえば、やっぱりこれ。過去の傷の上に新たな事件も重なり、落ち込んでいるチョナンに、ビーナスが、ホテルの屋上でしみじみと語る場面。
「背中が重たいやつほど、きっといつかは高く飛べるんだ」
 市村さんが言うので重みがあります。同じ台詞でも、どういう役者さんが語るかで、まるで違って聞こえるものなのでしょう。
 あー、数篇ご紹介しているうちに、私のまぶたがだんだん重くなってきてしまいました(--;)『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』『ホストタウン』『レジェンド・オブ・メキシコ』『ピーター・パン』の名台詞については、次回でまた、ご紹介させていただきますね。

# by makisetsu | 2004-06-02 18:09 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

ビッグ・フィッシュ

b0109481_4374885.gif今日(5/31)は日比谷に出かけて、『ビッグ・フィッシュ』を観てきました。大好きなティム・バートン監督の新作です。
 テレ朝『スマ・ステーション』の映画コーナーで稲垣吾郎ちゃんが、この映画をあまり評価してなくて、「主演がジョニー・デップだったら、よかったかも」と言っていました。そう、なにしろティムとジョニーは最強コンビ! 『シザーハンズ』『エド・ウッド』『スリーピー・ホロウ』……二人が組むと、一足す一が十以上にもなってしまうのが不思議です。とても相性がいいのでしょう。
 『ビッグ・フィッシュ』主演のユアン・マクレガーって、私、嫌いではないのですが、『スター・ウォーズ』でも『ムーラン・ルージュ』でも、なぜかいつもダニエル・カールに見えてしまって(笑)今回も、ちょっと不安を抱きながら映画館へ……。

 『ビッグ・フィッシュ』のストーリーはこんなふうです。
 自分の人生を、魔女や巨人や幻の町が出てくる「おとぎ話」仕立てで語るエドワードは、家族や友人、皆に愛されていました。でも、ただ一人、息子のウィルだけは、「嘘」の物語をでっちあげているとしか思えない父のことを、好きになれないでいました。ウィルは、「事実」を大切にするジャーナリストになり、パリで暮らしています。ある日、ウィルは母からの電話で、父の命があと僅かだということを知り、妻とともに故郷にもどります、そして、ベッドにいる父に、まっすぐ向き合うのです。「本当の父さんを見せて。悪人でも善人でもいいから」。それに答えるエドワードの台詞が、いいなあ、と思いました。
「私はいつも自分そのものだ。それが見えんのは、お前がわるい」
 このエドワード役を名優アルバート・フィニー、息子ウィル役を、イケメン、ビリー・クラダップが、そしてエドワードの若い頃をユアン・マクレガーが演じています。つまりユアンは、「おとぎ話」のシーンに出てくるわけです。ティムの描く「おとぎの世界」は、いつもながら、なんて魅惑的なのでしょう。中でもサーカスのシーンは圧巻です。色っぽくて、幻想的で、ちょいとグロな味つけもしてあり、ドキドキしちゃいました。

 「おとぎシーン」のエドワードが、ジョニー・デップだったら本当に素敵だったでしょうが、でも、デップだったら、きれいすぎちゃうかな、という気もしました。少しダサめのユアンのほうが、このストーリーには合っていたのではと思います。あ、でも、ティム・バートンの実生活の妻であるヘレナ・ボナム=カーター演じる、幻の町の女性ジェニファーが、ユアンを口説くシーンがあるのですが、その場面のユアンは、とてもハンサムに見えましたよ。
 ラスト二十分が素晴らしい。もう語る力も失ってしまったエドワードに代わって、ウィルが語りだすシーンは泣けます。「人生」においての「真実」とはなにか。その問いに答えてくれる、優しくせつない物語。多くの人に観てほしいおすすめ映画です。
 家の小さなテレビで観るのと、大きなスクリーンで観るのとでは、同じ作品でもだいぶ印象が違うので、これは、と思う映画は、できるだけ映画館で観たいと思っています。でも、けっこうバタバタした日々を送っているので、観たい映画の三分の一も観ていないのが現状なのですが。

# by makisetsu | 2004-06-02 18:08 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

いかりやさん

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高校一年生の春のことです。私が卒業した区立のD小学校で、いままでの卒業生すべてを対象とした同窓会が開催されました。
 私は卒業してから三年ちょっとだったので、同窓会といってもあまりピンとこないというのが正直なところでしたが、張り切って出かけていきました。アトラクションとして、体育館のステージでライブが行なわれるということを聞いていたからです。
 このライブが、なんとも贅沢。木の実ナナさんとザ・ドリフターズだったのです。ナナさんやドリフのメンバーがD小の卒業生というわけではありません。D小の校医のK先生が昔バンドをしていて、その人脈で、タレントさんを呼ぶことができたのですね。
 当時、ナナさんもドリフターズも、まだそんなに売れているといったわけではありませんでしたが、芸能大好き! な私は、もちろん知っていました。
 ♪ポッ、ポッ、ポパーイ、ポ、ポ、ポパーイ♪はじけた歌声と大きな瞳が魅力的なナナさん、そして、味のあるコミックバンド、ドリフターズ。
 その頃、『ホイホイミュージックスクール』という、新人歌手発掘のTV番組があり、その司会が木の実ナナさんと鈴木やすしさん、そしてバックバンドとしてドリフターズが演奏をしていました。ちなみに布施明さんは、この番組のオーディションに合格したことで、プロとしてのスタートを切っています。
 さて同窓会当日。私は、ナナさんとドリフの楽屋に入れてもらいました。D小の校医K先生の歯科医院に通っていた私は、そのコネを利用したのです(笑)。楽屋といっても、校舎の教室を控室にしたものでしたが。
 「ホイホイ、見てます!」サイン帳を差しだす私に、ナナさんもドリフのメンバーも、にこにこと接してくださいました。
 そのときのサイン帳、だいじにとってあります。ちょっと見てみましょう。
まだ「長介」ではなく、本名の「長一」という名で活動をしていたいかりやさんのサインは、「笑いのドリフターズ いかりや長さん」。「笑」の一字が、いかりやさんの顔そっくりの絵文字になっています。仲本コウジさん(工事が、当時はカタカナ)のサインも、「笑」が仲本さんの顔の絵文字になっています。高木さんは「どりふたーず 高木ともゆき」で、可愛いブタのイラストつきです。「あらいやすお」は荒井注さんです。加藤さんもまだ「茶」ではなく「加藤英文」で、「4・29」という日付も書いてくれました。ナナさんは、私が持っていったナナさんのブロマイドにサインをしてくれました。
 体育館のステージでは、テレビで聴いたことのない曲も何曲か演奏され、ナナさんの喋りもドリフのコントも楽しく、とてもいいアトラクションだったと記憶しています。
 それから、ひと月ほど後のこと。私はジャズ喫茶にドリフのステージを見にいきました。
 ジャズ喫茶というのは、いまのライブハウスのようなものです。私は中学生のときからジャズ喫茶にいっていました。当時、中高生でジャズ喫茶に出入りするのは不良、という見方もありましたが、別に音楽を聴きにいくだけで、何も悪いことをするわけではない(笑)。私の親は、娘のジャズ喫茶通いをとがめることはありませんでした。それどころか私が小学生のとき、日劇のウエスタン・カーニバルやジャズ喫茶に初めて連れていってくれたのも両親です。父と母はその頃は商店を営んでいましたが、若いときは進駐軍でバンドを組んで演奏をしていたということもあって、そのあたりは実に鷹揚でした。
 ドリフのステージを見にいったのは、新宿ACB(アシベ)というジャズ喫茶です。
 コントと演奏で数十分、客席を沸かしたあと、ワンステージ目の終わりで、いかりやさんが客席に尋ねます。
「なにか、リクエストはありませんか」
 私はステージに向かって、D小で聴いた曲の名を告げました。(なんという曲だったか、数十年たったいまは忘れてしまいましたが(^-^;))するといかりやさんは私の顔を見て、「……ああ、あのときの子だね」と、目尻と口角にしわを寄せてニカッと、でもちょいとニヒルっぽさも漂わせて笑い、メンバーをうながし、その曲を演奏してくれました。あの頃のいかりやさんは三十代半ばだったでしょうか。足がとても長くて、ベースを弾いている姿がなんとも渋い、男前に見えました。
 以来私は、特にファンだという意識ももたないまま、けれどもずっといかりやさんを見てきたような気がします。つまりそれは、いかりやさんが常に第一線で活躍していらしたということなのでしょう。
 ビートルズの武道館公演を四回見にいったときは、前座バンドの一つがドリフだったことがとても嬉しかったです。
 『8時だよ! 全員集合』を見逃したことはほとんどありません。番組が始まっても真っ暗だった停電の回は、「ナマ」ならではのドキドキ感でした。
 ドラマ『踊る大捜査線』シリーズもワクワク(和久和久!)と観ていましたし、「ムービー」の「1」も「2」も映画館に観にいきました。
 六十代の終わり、TVCMでウッドベースを弾いていた長さんは、ACBのステージの三十代のときよりも、もっともっと男前に見えました。年を重ねるということは、なんて素晴らしいことなんだろう……そんなふうに感じさせてくれる、いかりやさんでした。
 大好きだった、とか、憧れていた、というのとは少し違うのです。いかりやさんは、「いつも、そこにいてくれる方」でした。「ずっと、そこにいてくれるはずの方」でした。家族でも友人でもないのに、とても「近しい人」でした。ご出棺のとき拍手で送った多くのファンの方々も、きっとそんなふうに思っていたのではないでしょうか。
 もう一度、いかりやさんのサインをながめてみます。「笑」の絵文字に、いかりやさんの笑顔が浮かび上がってきます。声が聞こえてきそうです。「オイーッス!」「なーんてな」……たくさんの「笑」を、たくさんのぬくもりを、ありがとうございました、いかりやさん。

 三月のぶりかえした寒さにもめげず、桜は力強く咲きましたね。
 今回は、最近観た映画の名台詞特集の予定でしたが、いかりやさんのことを書きたくて変更いたしました。名台詞特集はまた次回に。
 トップページ、いかがですか。二女(麻木乃マリ・漫画家志望)が描いた絵を、Natsumi’s Inc.さんが素敵にレイアウトしてくださいました。ご感想などいただけましたら嬉しいです。

4月1日

# by makisetsu | 2004-04-01 18:10 | 音楽・美術の感想など | Comments(0)  

幸せな旅立ち

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大学時代、落語研究会に所属していました。
 といってもその頃は、「女性部員は噺をやらない」という、部内の、なんていうか不文律のようなものがありまして、じゃ、なんのために入ったんだか(笑)と、一年生のときは、そんな不文律にちょいと反抗して、前座噺の『道具屋』を憶えて、部室で先輩部員に見てもらったりした私ですが、そのあまりの下手さに、先輩失笑(^-^;) 以降は私もおとなしく(?)書記なんぞをやっていました。

 その頃の顧問でいらしたS先生が、先日急逝なさいました。まだお若かった。六十九歳です。
 お知らせをくださった先輩が、電話口でこんなふうに話してくださいました。
「奥さんとお嬢さんがヨーロッパ旅行に立ち、先生はおひとりで留守番なさっていたらしい。ところが、夜中でも家の明かりがずっとついたままという状態が数日続いていて、『どうもおかしい』と、隣家の方が、他所で暮らしている息子さんに連絡をしたんだね。それで、息子さんが駆けつけたときには、もう……」
 すでに息をひきとっていらしたとのこと。そのお話を聞いたときには、傷ましい……という印象を抱いたのですが、お通夜にうかがい、その席で、S先生の息子さんのご挨拶を聞き、私の抱いた印象は間違ったものだということがわかりました。息子さんはマイクに向かい、こんなお話をなさっていました。
「親父は、『食べもの日記』というのをつけていたんですね。毎日何を食べたかというのを書いておく。それを、ここで紹介させていただきます」
 「食べもの日記」には、奥様と娘さんがヨーロッパへ旅立った朝、家で見送った先生は、そのあと珈琲とトーストで朝食をとったこと、昼は出前をとったことが、記されていました。
「でも、その日の夜からはなにも書かれていないんです。たぶん、ここから酒を飲みはじめて、そのあとは、ずっと飲んでいた(笑)……それで、肝臓が破裂してしまった」
 本当に、お酒のお好きな先生でした。大学時代の合宿でも、卒業後のOB旅行会の旅先でも、いつもお酒を飲んでいらしたお姿が、脳裏に焼きついています。
「CDがかかりっぱなしだったから、親父は何を聞いていたのかと見てみれば、なんと、古今亭志ん朝の『芝浜』でした」

 古典落語『芝浜』は、もとは円朝が、「酔っ払い・芝浜・財布」でつくった三題噺です。
 酒飲みで怠け者の、棒手ふりの魚屋魚勝が、浜で大金の入った財布を拾い、「これで遊んで暮らせる」と大喜び。仲間をよんで大盤振舞をしたあげくに酔って寝てしまいます。けれども翌朝女房に、「金を拾ったのは夢、散財をしたのは事実」と聞かされ、目をぱちくり。以来心を入れ替え、禁酒をして商売に励むのです。三年後、小さな店をかまえた魚勝に、女房は打ち明けます。「三年前、あんたには、あれは夢だと嘘をついて、お上にお金を届けました。腹が立ったら、私をなぐっておくれ」。魚勝は、女房をなぐるどころか、心から礼を言うのです。「俺がこんなふうに店をかまえることができたのも、おまえのおかげだ」と。そして、女房がつけてくれた酒を、三年ぶりに飲もうとするのですが、ふと手を止めて、「……よそう、また夢になるといけねえ」という、粋な落ち。(ちなみに、私が《小さな童話》大賞をいただいた作品「桐下駄」は、落語家のお父さんと男の子の話で、作中でこの『芝浜』を活用しています)

 S先生の息子さんのお話は続きます。
「それと、読みかけの本があったんです。なにを読んでいたんだろう、と見たら、向田邦子の『父の詫び状』でした。思わず言いたくなりました。親父、これは、仕込みすぎだろうって(笑)」
 息子さんのお話をうかがっているうちに、私は胸の中がぽかぽかとあたたかくなってきました。……ああ、S先生はお幸せだ。よかったなあ、と。だって、名人の粋な落語を聞きながら、洒落た作家の本を読みながら、そして大好きなお酒に酔いながら、天国に召されるなんて、こんな幸せな旅立ちはないではありませんか。それに、こんなふうにユーモラスで機知に富んだお話をする魅力的な息子さん、ヨーロッパ旅行を仲良く楽しむことのできる、素敵な奥様とお嬢さん……きっと先生は、ご家族についても、なんの憂いもなく旅立っていかれたのだろうなあと思いました。

 ……でも、やっぱり、さびしいです。拙著を送らせていただいたとき、「いい仕事、してるね」と、「なんでも鑑定団」風の、優しくあたたかなお言葉のお葉書をいただいたのが、忘れられません。あんなお葉書は、もう、いただけないんですね……。
 先生、天国でもまた、ご酒をたっぷりと、めしあがっていらっしゃるのでしょうねえ……。そうそう、そちらでは、ライブで志ん朝さんが楽しめますね。
 S先生の、にっこり微笑んだご遺影に手をふって、そのあとは、久しぶりにお会いした先輩諸氏とお酒を飲みにいった、春の宵でありました。

3月3日

# by makisetsu | 2004-03-03 18:11 | その他 | Comments(0)  

サムライ・ケーキ

b0109481_4465150.jpg観てきました、『ラスト・サムライ』。本当はもっと早い時期にいこうと思っていたのですが、年末からの風邪がなかなかすっきり治らず咳が残っていて……映画館でゴホッゴホッていうのも、ほかのお客様に迷惑かなあと。特にシーンとしたシーンなんかでは。
 で、やっと咳のぬけた一月末に、二女といっしょに有楽町の丸の内ピカデリーにGO! 平日昼でしたが混んでいました。客席を見渡すと、中年の男性の比率が、通常のロードショーより多いような……。男の人って、サムライが好きなのね。
 コーラとポップコーンを買い込んで客席につくと、やがてライトが落とされ映画の予告が何本も流れます。タイトルは忘れてしまったのですが、そのうち一本の、ディズニーのアニメの予告はこんなふうでした。
 ぶよ~んと太ったスーパーヒーローが出動の用意をしています。ヒーローベルトをはめようとするのですが、おなかに脂肪がつきすぎていて、なかなかはまりません。隣室からワイフだか恋人だかが、「食事はどうするの。なにか食べる?」と声をかけています。それに答えて、彼は次々と食べ物のリクエストをする……そんなシーンを見ているときのことでした。
 隣の席の二女が私をつつきます。ポップコーンをくれという合図です。コーンのカップを渡すため、一瞬スクリーンから目を離しました。そのとき、耳に飛び込んできた言葉。
「サムライ・ケーキ」
 ん? スクリーンに目をもどすと、すでに字幕は消えています。サムライ・ケーキ? 
なんだろ、なんのことだろ。
 スクリーンのヒーローは、ベルトを無理にはめようとしています。カチッ、やっとはまったその瞬間、ボワワワーン! ベルトははじけ、ヒーローもふっとんでしまいました。場内爆笑。
 予告も終わり、本篇『ラスト・サムライ』。
「武士道精神」が美しく描かれた作品です。ちょっと美化しすぎじゃん、って気もしましたが。
 真田広之さんの、押さえ気味の渋い演技が素敵でした。戦闘シーンが迫力がありました。トム・クルーズが時々話す日本語が、くすぐったくてチャーミングでした。「あり、がとう」「おか、わり」「枝、燃える、バーン」このニュアンスは文字では伝えにくいので、ぜひ本篇をご覧あれ。
 そしてやはり、光っていました渡辺謙さん。アカデミー助演男優賞ノミネートもご尤もと大いに納得。謙さん演じる勝元の、今わの際の台詞は「イッツ・パーフェクト」なんですが、彼の演技もそれに近い、といっても誉めすぎではないでしょう。
 俳優のプライベートをスクリーンに重ねて観るのは邪道と思いつつも、白血病、家族の借金、離婚問題、という数々の背景を抱えた謙さんは、辛酸をなめてきたからこそ、映画の中での苦渋の表情にもリアリティがあるのかもと、ちらと思ったりもしました。
 アカデミー賞ではいつも、受賞者発表の前に、ノミネートされた五人のそれぞれの映画の「見せ場」というのがステージのスクリーンに映し出されますが、謙さんの見せ場はいくつもあったので、どこのシーンが流れるのか楽しみです。ノミネートだけで充分スゴイことですが、受賞できるといいですね! 謙さん。
 さて映画館を出て二女に真っ先に聞いたのが、気になっていたアニメ予告の一件。
「ねえ、サムライ・ケーキって、なんだろ。字幕で、なんて出てた?」
「あ、それね。ポップコーン受け取るんで、ワタシも字幕は見てなかった。でも、サムライ・ケーキじゃないよ。サムライ・ステーキって言ってたでしょう」
「えー、ケーキって聞こえたけど」
「ステーキだよ」
「サムライ・ケーキ!」
「サムライ・ステーキ!」
「……あ」「あ!」
 私と二女はほぼ同時に気づいたのです。そして顔を見合わせ、口をそろえて言いました。
「サム・ライス・ケーキ!」
「ひゃははっ、餅だったんだ」
「映画館入る前から、ママもワタシも頭の中、すっかりサムライ・モードになってたからね」
「あの太めのヒーローは、餅好きだったのかあ」
 かくして今度は頭の中がすっかりモチ・モードになった私たちは、銀座七丁目の甘味処へと、お汁粉を食べに向かったのでありました。
 まだまだ寒い日々ですが、ホットな食べものでからだをあたためましょう。
 春本番が、待ち遠しいです~♪

2月10日

# by makisetsu | 2004-02-10 18:12 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)  

あけましておめでとうございます!

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あけましておめでとうございます!
皆様は、どんな新年をむかえられたでしょうか。

私は年末から風邪で熱を出し(9度2分まで上がりました。んなこと自慢してどうする~(^-^;))今年もテレビ正月でした。
昨年紅白の大トリはついにSMAPだったのでニコニコ(^-^)v、

元日の『筋肉バトル』(TBS)には2年ぶりにケイン・コスギさんが復活してワクワク。
3日の深夜に『マッスルヒート』が放映(TBS)されてイェ~イ! ケイン主演のこの映画、2年前の封切りの時もしっかり観ました。ケインさんの筋肉と、加藤雅也さんと金子昇さんのイケメンぶりと、哀川翔アニキの「ドゥ・ユー・アンダースタンド?」という台詞をふくむ英語が楽しめる、近未来が舞台のアクションムービー。格闘技好きの方にはおすすめです。

格闘技といえば、予想はついていたというものの、あっけない負け方でしたね、曙。ボブ・サップとの肉体の差はあまりに歴然としていました。わずか数ヶ月では肉体改造は無理だったのでしょう。
そういえば、前になにかの番組でケインさんが、「ボクぐらいの筋肉をつけるのは、最低でも3年はかかると思います」というようなことを言っていた記憶があります。プロテインの上にも3年。

あとはお笑い番組をあれこれ見ていました。売れましたねえ、長井秀和さん。おぎやはぎも、いい位置にいますよね。バナナマンが、スピードワゴンが、もっとキテくれればいいなあ。
テレビのサイズにはおさまらないラーメンズ、ライブチケットは超人気で手に入りません。何本ものビデオを繰り返し観ては、小林、片桐両氏に、ただただ憧れています。
『クラシック』の小林さんの「バニーボーイ」の、なんとチャーミングなこと! 片桐さんの「ギリジン」の歌を、ナマで聴いてみたいなあ……。ラーメンズをご存知ない方には、「なんのこっちゃ?」かも、すみません(^-^;)お気が向いたら、TSUTAYAのお笑いコーナーで、彼らのビデオかDVD、借りてみてください。魅惑的ですよ、ラーメンズワールド!

「笑い」が、体にいいというのは本当で、テレビやビデオでも、充分効き目はあったようです。3日に熱が下がり、4日に、氏神様に初詣にいってまいりました。さあ、今年もがんばろうっと。

皆様にとって、どうか良い1年でありますように!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  1月5日

# by makisetsu | 2004-01-05 18:13 | お笑い・TVの感想など | Comments(0)  

いらっしゃいませ

いらっしゃいませ。「牧野節子の部屋」へようこそ。

このサイトは、HPをつくる能力と根性のない私(^-^;)を見兼ねて、
友人のNatsumi's,Incさんが作成してくださったものです。感謝!!

どうかひととき、おくつろぎくださいませ。そしてお気が向きましたら、これからもたびたびお立ち寄りくだされば嬉しいです。

いつでもお待ちしていまーす♪ 

12月8日

# by makisetsu | 2003-12-08 18:14 | その他 | Comments(0)  

牧野節子プロフィール

b0109481_0313581.jpg<牧野節子プロフィール>
東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒。卒業後、電子オルガンやピアノの教師をしながら、童話や小説の創作にはげむ。

1989年、毎日新聞社「小さな童話大賞」を、童話「桐下駄」で受賞。1992年、中央公論社(現・中央公論新社)「女流新人賞」を、小説「水族館」で受賞。以降、作家に。

現在、白百合女子大学、共立女子短期大学、武蔵野大学、駒澤大学、日本大学芸術学部、群馬県立女子大学で講師をつとめるほか、NHKカルチャー青山教室で「童話・お話の書き方」を開講している。(青山教室HPの講座のカテゴリ「文章・文芸」→「文章」のところをご覧ください)

また、通信講座として、日本児童文学者協会の「実作通信講座」もおこなっている。

日本文藝家協会会員。日本児童文学者協会会員。
著書に、『ぽっぷ』『めろんちゃんのマジックギョーザ
めろんちゃんのメルヘンケーキ』『めろんちゃんのドリームカレー』『さびしくないよ 翔太とイフボット』『キラメキ☆ライブハウス1』『キラメキ☆ライブハウス2』(以上、岩崎書店)
極悪飛童』『グループホーム』(以上、文渓堂)
星にねがいを』(偕成社)『乗り合いUFO』(大日本図書)
パパは落語家じゅげむでラップ』『ねえちゃんはプロレスラー』『とうさんはコケッコかんとく』(以上、国土社)『はばたけスワンベーカリー』(汐文社)
『童話を書こう!』『童話を書こう!実践編』(以上、青弓社)
今すぐ作家になれる楽しい文章教室-創作ができる』(教育画劇)
いじわる退治ひみつ組』『パパが消えた?』『生きる力を育てる絵本』シリーズ全5巻(以上、学習研究社)
b0109481_21364536.jpg『夢見るアイドル』シリーズの『夢見るアイドル①』『夢見るアイドル②』『夢見るアイドル③』(角川つばさ文庫)『空色バレリーナ』(カドカワ学芸児童名作)
お笑い一番星』(くもん出版)
童話を書こう!完全版』『子や孫に贈る童話100』(青弓社)『あぶないエレベーター』(岩崎書店)
サイコーのあいつとロックレボリューション』などがある。
この他、共著も多数。

小さい頃から現在にいたるまで、芸能大好き。
一生ミーハーだろうと自認している(^0^)/ ♪
(2016年6月・更新)

# by makisetsu | 2003-12-08 01:11 | 牧野節子プロフィール | Comments(5)  

リンク

昭和女子大学オープンカレッジ
「童話・お話の書き方」講座を開講、担当させていただいています。

公募ガイド社
「創作系作品添削講座」を担当させていただいています。

公募ガイド社「作品添削講座」事務局ブログ「創・咲く!」
文芸創作に関する、さまざまな情報、お知らせが掲載されています。
公募ガイド社制作室ブログ「音楽制作レポート」
音楽制作に関する記事や、音楽・アート・イベントなどさまざまな情報、お知らせが掲載されています。

 (各講座の詳細は、各事務局に、直接お問い合わせください)
      
日本児童文学者協会
牧野は会員として活動しています。

続・西部劇通信
父の従兄、作家・牧野信一についてのHPです。

Makino Eri*
長女・牧野エリのサイトです。音楽♪をやっています。

なお小箱
児童文学作家・岡田なおこさんのHPです。

虫の落とし文
詩人であり児童文学作家である西沢杏子さんのHPです。

レモンの車輪からの旅
詩人・はたちよしこさんのブログです。

ひややっこ隊
 『キラメキ☆ライブハウス』の絵を描いてくださっている沢音千尋さんのHPです。

Rock and Dolls
人形作家・MIZUEさんのHPです。

# by makisetsu | 2003-12-08 01:10 | リンク | Comments(0)  

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# by makisetsu | 2003-12-08 01:10 | 講演などのご依頼は | Comments(1)