舞台あれこれ
2013年 08月 26日
受講生のみなさま、お暑いなかお越しくださって恐縮です。みなさまの元気なお顔を拝見し、私も元気をいただきました。どうもありがとうございます!
来月はもう少し、涼しくなっているといいですね。
(月)は高崎に前泊で、(火)から集中講義です。教材などをキャリーケースに詰め終えたので、さて、この数カ月のあいだに観た舞台の一行感想(?)など書こうと思います。
まずは三谷幸喜氏のお芝居2本。
Emiさん、三谷氏のといい、ジャニーズのといい、入手困難なチケットをいつもとってくださって、ほんとうにどうもありがとうございます! 感謝です!
『ホロヴィッツとの対話』パルコ劇場
天才ピアニストホロヴィッツを段田安則さんが、調律師モアを渡辺謙さんが演じます。ベテラン揃いの俳優さんたちの安定した演技で、安心して観ていることができ、観終わったあと、「いいものを観たなあ!」と満足したお芝居でした。
『おのれナポレオン』東京芸術劇場 プレイハウス
人は、自分の意志で日々を生きているように思っていても、じつは気づかずに、誰かに操られて生きているのかも…なーんてね。そんなことを感じさせてくれる舞台でした。
天海さんが倒れる前です。天海さんて、べたついた感じが少しもなくて、そこがすてきだなあと思う女優さんです。お元気になられて、よかったです♪

脚本デヴィッド・アイヴス、稲垣吾郎さんと中越典子さんの二人芝居。
―気が付くと僕は、”彼女(ヴィーナス)”に縛られひざまずいていた。
19世紀の作家・マゾッホの自伝的小説「毛皮を着たヴィーナス」が現代によみがえる。
“マゾヒズム”はここから始まった!!
という紹介文をみただけで、演技がむずかしい戯曲だということがわかりますが、稲垣さんは見事にこなしていらっしゃいました。
アイドルがお芝居をしているのではなく、もう立派な役者さんだ! と確信したのは、『十三人の刺客』のときです。舞台でも、イワコデジマ悪役、やってほしいですね。
ところで秋封切りの『おしん』の父親役って、吾郎ちゃんのイメージとかけ離れている気がするのですが…どんなふうに演じてらっしゃるのかしらん?

ひとつの世界の壁の向こうには、もうひとつの世界があって、相称なのだろうという設定。
登場人物たちの抱える、不安とかかなしさとかせつなさとかいらだちとか迷いとか…そういったものが、じんじんと伝わってくるお話。
けれど最後には、信じたい、信じよう、自分を、人を、そして自分たちがつくっていくこの世界を…と、観ていて思える、というか、そういった気持ちを与えてくれる舞台でした。

こちらもすばらしかったです。賢太郎さまの舞台を観たあとは、その内容とクオリティの高さに、ただただ感激して、ことばもないのであります、ほんと。
カーテンコールで賢太郎さまは、客席に話しかけます。
観にいった日の、その話のなかで印象的だったのが…。
けっこう長く舞台をやっているのだけど、いままで一度も舞台関係の賞というものをもらったことはないのだとおっしゃっていましたね。
そしてちょっと照れた感じで笑いながら続けます。
「でもそんなものより、おまえたちの笑顔だぜ」。
ひゃひゃひゃ、洒落のめしつつ、こういったクサイことを言ってのけちゃえるところも、賢太郎さまの魅力のひとつデスワ。

肉体の美しさ、動きの美しさに圧倒されました。
日英混合キャストのUK版と、日本人キャストだけのJP版があり、
私が観たのはJP版。大貫勇輔さんのダンスにひきこまれました。
千秋楽だったからか、カーテンコールにはUK版のメンバーも登場!
『シザーハンズ』『白鳥の湖』
で見たリチャード・ウィンザーさん、
そしてマシュー・ボーン氏ご本人も登場!
お顔を見ることができて嬉しかったです(*^_^*)
まだまだ残暑きびしき日々、みなさまどうか、くれぐれもご自愛くださいますように(^-^)/
by makisetsu | 2013-08-26 00:33 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)