2023年 06月 23日
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
本日は、芥川龍之介「蜘蛛の糸」を朗読しております。
おなじみのこの物語。初出は、童話・童謡の児童雑誌『赤い鳥』の創刊号(1918年(大正7年)7月1日発行)。創作童話「蜘蛛の糸」として発表されています。
『日本沈没』の小松左京氏は、同名のパロディ「蜘蛛の糸」(ショートショート集『役に立つハエ』収載)を書き、そのなかで――
(前略)
芥川龍之介は、オチョボ口をして、いかにもありがたそうに書いていたが――私はどうも、昔からこの話に腹が立ってならなかった。
(中略)
蜘蛛を助けたのは、彼なのだから、糸の権利は彼だけのものであるのは当然で、危険を感じれば、どなるのも当然だ。――我欲をおこしたから、すくわれそこねた、というが、他をもともに救わんとする心こそ、おのれを救うことになる、などという小うるさい考えが、相手を殺さねば、おのれも殺されるという修羅場を生きてきた泥的に、簡単にわかるはずはないではないか?
しかもシャカときたら、この男にこうしたら、そうなるのはわかっていながら、わざわざ、あだな希望を抱かせるようなことをしたのは――まったくもって残酷な話だ。(後略)
――と、こんなふうにディスったあと(^_^;)犍陀多とお釋迦様が逆転したおもしろい話を書いていますが、私はこの前段のなかの、「オチョボ口をして」というのがツボです~(*^。^*)
それはさておき、この作品においても、芥川の話の運び方の巧みさと文章の美しさには魅せられます。特に、蓮の描写が好きです。
序盤の、「翡翠のやうな色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が、一匹美しい銀色の糸をかけてをりました」。さりげないですが、きれいな表現ですねえ~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
玉のように真っ白な蓮の花の、真ん中の金色の蕋からの「なんとも云へない好いにほい」というのは、アタマにもラストにも出てきて、この話に漂う血の匂いをやわらげているようにも感じられますが…当の蓮自身は、一連の出来事にも、お釋迦様の思いにも…「しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません」とあるのです。こういう書き方が、かっこいいんですよねえ。
ところで糸といえば~、一昨日、抜糸をしてきました。
先週、2泊3日入院して、おやしらずの抜歯をしたので、そのときのです。
むずかしい箇所に埋まっていたのとトシのこともあって、全身麻酔での手術。
執刀医の先生が楽しく頼もしい感じの方で、安心して受けることができました。
無事に終えて、ほっとしています(*’▽’)
芥川の作品はほかに、「仙人」「軽井沢で」「蛙」「カルメン」「ピアノ」「鬼ごっこ」「しるこ」「猿蟹合戦」「微笑」「南瓜」「詩集」「かちかち山」「夢」も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
「牧野節子のYouTube部屋」
https://www.youtube.com/@makisetsu
よろしかったらどうぞおつきあいくださいませ(^-^)/🎵
私も小松左京先生の「蜘蛛の糸」は好きで全くその通りだと思っております(笑)。
芥川の「蜘蛛の糸」には原作があってそのことを少し書いてみました。
https://flowersforyou.exblog.jp/29605941/
ご興味があればお読みください。
それと芥川龍之介に「女体」という好きな短編があってこちらもyoutubeで色んな方々が朗読を上げていますがこちらも記事にしました。
https://flowersforyou.exblog.jp/29488620/
朗読には確かに心を温かくするものがありますね。これからどうなるかわかりませんが私はAIより人間の声の方が好きです。

























































