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『メリー・ポピンズ リターンズ』

ロブ・マーシャル監督『メリー・ポピンズ リターンズ』。

先週、日比谷で観てきました。b0109481_11074975.jpg

このブログの2つ前の記事に書影を載せた拙著『子や孫に贈る童話100(青弓社)は、童話・児童文学作品90作と、それらを原作とした映画10作を解説、紹介している本ですが、そのなかで「映画」のいちばん初めに紹介しているのが、ロバート・スティーヴンソン監督『メリー・ポピンズ』。前作オリジナルです。では、その一部をちょっと(^^

=牧野節子『子や孫に贈る童話100』第1 映画『メリー・ポピンズ』より=

(前略) この映画の制作は一九六四年。まだCGなどない時代ですが、実写とアニメを融合させた映像がじつに楽しいです。四人が乗ったメリーゴーラウンドの木馬が回転する台から離れ、キツネ狩りの一団と走ったり競馬に参戦したりするシーンは愉快で心躍ります。(注・「四人」というのはメリーと友人のバートと、メリーが乳母をしているバンクス家の子ども二人です)

 そしてなんといってもシャーマン兄弟が作った楽曲の数々がすばらしいです。ミュージカル映画は曲が命ということを、この映画を観るたびに感じずにはいられません。

「お砂糖ひとさじで」は、苦い薬もひとさじの砂糖と飲めば大丈夫、という歌い出しから始まり、やり方と考え方ひとつで物事は楽しくなることを教えてくれます。

「チム・チム・チェリー」は煙突掃除屋さんの歌。煙突掃除はきつい仕事だとふつうは思いがちですよね。でもこの曲は、星に近い煙突のてっぺんはロンドン塔より高い、なんてすてきな眺めなんだ、とうれしそうに歌い上げます。屋上のシーンのダンスも見どころです。

 おまじないの言葉をリズミカルに繰り返す「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、口ずさむだけで弾んだ気分になります。セントポール大聖堂の前にいる老女と鳩を背景に、生きるものへの慈しみを歌う「二ペンスを鳩に」は、なんて尊く美しい曲なのでしょう。聴くたびに私は涙ぐんでしまいます。

 きりっとした気性のメリーを演じるジュリー・アンドリュースと、のびのびと明るいバートを演じるディック・ヴァン・ダイクは、これ以上ないというぐらいの、はまり役。b0109481_11075977.jpg

ディック・ヴァン・ダイクは、この映画でもうひと役演じていますので、探してみてくださいね。どの役であったのかはエンディングロールで明らかにされます。

「風が変わるまでは」……ああ、西風が吹いてきました。はたしてメリーは……?(後略)

 といった文からもおわかりのように、とても好きな映画なんです。もうとにかくシャーマン兄弟の音楽がすばらしくて! シャーマン兄弟の曲は、『メリー・ポピンズ』映画化の経緯を描いた映画『ウォルト・ディズニーの約束』でも、存分に活かされていましたっけ。

『メリー・ポピンズ リターンズ』は、前作の20年後という設定で描かれています。バンクス家の長男マイケルは、いまは3人の子の父親。でも1年前に妻を亡くし、悲しみから立ち上がれずにいます。大恐慌時代のロンドン。経済的にも追い詰められたマイケルは、融資の返済期限切れで家を失いそうそんなある日、風に乗り、やってきましたメアリー・ポピンズ! 20年前のあの頃と、少しも変わらぬ姿で

背景や小道具や各シーンに、前作へのオマージュがあふれている映画でした。銀行のワルな頭取がコリン・ファースだったり、メリー・ポピンズのオモシロなまたいとこがメリル・ストリープだったりと贅沢なキャスティング。メリー役のエミリー・ブラントは、ちょっと美人すぎる気も(^。^) 街灯の点灯夫ジャック役のリン=マニュエル・ミランダの達者なパフォーマンスには感嘆!

そしてそして、なんといっても嬉しかったのが、ディック・ヴァン・ダイクのカメオ出演!  前作で彼はバートともうひと役、銀行のミスター・ドース・シニアを演じていましたが、今作ではその息子にあたるドース・ジュニアを演じているのです。作品の前半でその人物のことをコリン・ファースが口にするシーンがあって、そのときから、「いつ出てくるのかなあ」とワクワクまだかーまだかーと待ちわびて、ついに登場! したときには思わず拍手(^^*) パチパチああ、なんてお元気なのでしょう! 90過ぎてのあの軽やかなステップは、まさに魔法じゃなかろうか~(*´`*)

というわけで私にとっては、ディック・ヴァン・ダイク リターンズな映画なのでありました~♪(^-^)/


by makisetsu | 2019-02-25 11:11 | 映画・舞台の感想など | Comments(0)